アイスクリーム・クリーム じゅりほく ページ16
じゅりほく 咳嘔吐
★一応コロナは存在しない世界線
こんこんと北斗の咳が楽屋に響く。うとうとと眠りかけていたおれは目をこすって北斗のほうを見た。
「っひっ、えほ、ごめ、おこした？」
むりに咳を抑えてしゃべっているせいで声が細くひきつれている。
「ううん、北斗、かぜ？」
「あーうん、きのう乾燥してたみたいで喉だけやられちゃった。」
北斗の眼が細く笑う。マスクの下はきっと苦笑いだ。
ゲストで呼ばれた町ブラ系の番組はのんびりと進められていく。
北斗は時折遠慮がちに咳払いはするけれどちゃんとにこにこと受け答えもしているし体調はそんなに悪くなさそうで安心する。
北斗好みのセレクトショップでコーディネートを披露したり、結構いい感じに取れ高もあるんじゃないだろうか。
だんだんと陽が陰って夕闇の気配。
オンタイムで進められている撮影は残すところ一件。
話題のアイスクリーム店に着くころには風がひやりとしていて北斗は衣装のカーディガンをぴったり逢わせるように着ていた。
俺も少しだけ身震いをすると北斗とまた目があってほほえまれる。
「さて、こちら今話題のピスタチオをふんだんに使った自家製アイスクリームで、なんと北海道産のブランド牛乳を100％使ってるんですよ」
芸人さんの説明を遮ってアイスにがぶり。
おいしい！スタッフさんも撮影の様子が気になってやってきたギャラリーもみんなが笑い声を立ててくれる。
「ちょっと！僕まだ説明してますんで！」
「だってほらー」と僕は北斗の手にあるアイスを指さす。
コーンから融けたアイスが流れ出て北斗の骨ばった手を濡らしている。なんかあれみたいで笑ってしまう。
「そうですね、うちのアイスは無添加なので早く融けてしまうんですよ」
店員さんに促されて北斗もアイスにかぶりつく。
「え、うわ濃厚！」
北斗が目を真ん丸にしてカメラにアピール。
二口目を口に入れようとしたとき、けほけほと北斗はせき込み始めた。
気管にでも入ったのかな。慌ててカメラさんをこっちに向けて食リポ。
「げほっ、…ひっ、ごほっ、んっ……」
無理に息を止めて咳をこらえようとする北斗にスタッフさんは水の入ったペットボトルを渡そうとする。
北斗は手ぶりで断って必死になって口元を抑えている。
たぶん水なんて飲める状態じゃないんだ。
「んっ、げほっごほんぜひぜほぜほっ……ごめんなさい気管に……」
北斗が咳の合間に手を合わせる。
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雪音（ゆのん）(プロフ) - なので、きょもほくの「うつくしいひと」のきょも視点をお願いします。 (1月29日 12時) (
レス) id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
雪音（ゆのん）(プロフ) - あと、久々にリクエストなんですが、きょもほくの「うつくしいひと」という話を読んでいて、その話のきょも視点が読みたくなりました。 (1月29日 12時) (レス) id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
雪音（ゆのん）(プロフ) - こんにちは！お返事ありがとうございます。わかりました！楽しみに待ってます(^o^) (1月29日 12時) (レス) @page3 id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
2020(プロフ) - 雪音（ゆのん）さん» お久しぶりです！にのふま、時間ができたら修正してアップします (1月28日 22時) (レス) id: 5073d9421b (このIDを非表示/違反報告)
雪音（ゆのん）(プロフ) - こんばんは！あれ？にのふまの話、消えてる？ (11月3日 17時) (レス) id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2020 | 作成日時：2021年4月27日 16時
