smell~あの人の匂い~

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『ただいま』






午後5時






Aが帰ってくる音を聞き







わ｢Aちゃん！？｣







俺の隣にいたわきをが声を出した







『わきをさん…？』






わ｢覚えててくれたんだ！






てか、なんでここにいるの？｣






マ｢A腹減ってない？｣






『空いた』






わ｢え、無視？｣






マ｢てか、今日は帰れよ｣






『…』






わ｢なんの話？｣






マ｢友達に話聞いたの？｣






『…』






マ｢カワグチに聞くのが1番早いと思うけど｣






わ｢まだクリスマスのことで喧嘩してるの？｣






『…まだ会いたくない』






マ｢とにかく、今日は飯食って帰れ｣






『…』






わ｢ねーえ。｣






マ｢あいつ、今日ここ来たから｣






『え』






マ｢てか、俺が呼んだ｣






『何話したの』






マ｢それはあいつに聞いてくんね？｣






『…』







黙ってわきをに視線を送るA







わ｢え、俺初耳！なんも知らない｣






『…』






マ｢だから、帰ってカワグチに聞けって｣






『けち』






マ｢いいじゃんへきほーたちもいるんだから






二人きりなわけじゃないし｣






『じゃあマホトさんも来て』






マ｢絶対に嫌だ｣






『けち』






マ｢自分らの問題くらい自分らで解決しろ｣






『…お腹空いた』






マ｢食ったら帰れよ｣






わ｢ほら、俺もう空気じゃん｣

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