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カ「カップラーメン食いてえ」





かごを片手に歩き回るジンくん





それに着いていくだけの私





『今?』




カ「家帰って食うよ」





そこまでバカじゃねーよと言いながら笑うジンくん





もう、わけわかんない





優しいのか意地悪なのか分からない





ジンくんに愛される人が羨ましい





ジンくんに尽くしてもらえる人が羨ましい





ジンくんの側で笑っていられる人が羨ましい





ジンくんは最低な人だけど





やっぱり好き





カ「こんなもんか」





カゴにカップラーメンやらお菓子やらアイスやらを詰め込んでレジに行った





『それ美味しそう』




カ「だろ?超うめーから」




『ふーん、食べたい』




カ「俺が食うけどね」




『けち』





私がそう言うとべーっと煽ってくる





『うっざ』





会計を済ませた私たちは外へ出た





『雨やんだね』





カ「ほんとだ、雷もなってたのに」





…手、離れちゃった





3歩前を歩くジンくんの手を見つめながら背中を追う





『ジンくん』





立ち止まって名前を呼ぶ





カ「ん」





ジンくんも立ち止まり、振り返る





『歩くの疲れた』





そう言って手を差し出す





もういいよね、好きって言っちゃったし





カ「クソガキが」





なんて言いながら手を取って歩き出すジンくん





ジンくんの手は冷たくて





こんな寒い中来てくれたんだと思うと改めて優しさを感じる





カ「俺のこと大好きだな」




『大好きだよ。そう言ったじゃん』




カ「そうだっけ」




『覚えてないんだ』




カ「うん」




『最低』




カ「俺、モテるから、誰に好きって言われたかとか覚えてねーの」




『じゃあ覚えて、Aはジンくんが好き』




カ「洗脳すんな」





呆れながら笑うジンくん





やっぱり私のジンくんに対する思いは溢れてくるばっかりで、止まることなんてない





『ジンくん、好きだよ。好き。大好き。また忘れたら言ってあげるから』




カ「っ…もう、お前そろそろうるさい」




『え』





いきなり立ち止まったジンくんは振り返り、荷物を落として私を抱きしめた。

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設定タグ:YouTuber , へきトラハウス , カワグチジン   
作品ジャンル:恋愛
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にろ@26(プロフ) - 海星さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけると本当に嬉しいです^^* (2018年1月27日 22時) (レス) id: 6a48201b23 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 面白すぎ!!!早く続き読みたい!! (2018年1月27日 22時) (レス) id: 733bd9a1f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ@26 | 作成日時:2017年10月22日 22時

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