フィッシャーズとの奇跡の出会いPart 2

55.手紙 ページ10

〜inホテルの部屋〜シルク視点





物音で目が覚めた俺の目に最初に飛び込んできたのは、涙をこらえて俺から目をそらすAの姿だった。


俺から目線をずらして扉に向かったAは




『バイバイ、みんな』





そう言って部屋を出た





どういうことだよ




今すぐ追いかけて聞きたいくらいだった


そう思って起き上がった俺は、机の上の置き手紙に気づいた。





〜みんなへ〜

フィッシャーズのみんなはもっといろんな人に見てほしい、知って欲しいほど面白くて真っ直ぐで、すっごく元気をくれる軍団


実際私はたくさん元気をもらった。


そんな人たちのカメラマンなんかやらせてもらえてほんとにいい経験になったし、今まで探してた"夢"まで与えてくれた。



私は映像関係の仕事について、みんなの耳に私の名前が届くくらい有名な、すっごい映像を作る人になるから、みんなも私の耳にFischer'sっていう言葉が届くくらい有名になって、私だけじゃなくて、たくさんの人を元気づけられる存在になってね。



3年後にはきっと、マサイを超える編集力でテレビに出て、シルクを超えるトーク力で、ンダホを超える明るさで、ジムなんかに通ってぺけを超えるスタイルで、もときやダーマを超えるキャラで、ザカオを超える才能で…みんなを超えるくらい思いっきり楽しんで、有名になるから、みんなも私に負けないくらい偉大な人になって、お互いの名前が耳に届く時のことを期待してるね。



こんな私をカメラマンにしてくれてありがとう。
たくさん相談に乗ってくれてありがとう。
シェアハウス、せっかく探してくれて、やっと一緒に暮らせたのにこんなことになっちゃってごめんね。
最後まで迷惑かけてごめんね。



私はもう充分みんなからたくさんのものをもらった。みんなとの思い出があれば、きっと私はもう1人でも大丈夫だから。



だほともときとザカオは短い間だったけど出会った時から優しくしてくれてほんとに嬉しかったよ。



シルクとマサイとぺけとダーマも久しぶりに会って全然変わってない無邪気さで、相変わらずめっちゃ楽しかった。



今までほんとにありがとう

バイバイ



Aより





…なんだよそれ
また会おうは？アデューは？
もう会うつもりねーのかよ…
俺の手の届くところにいるって言ったじゃんよ、嘘みたいに幸せだって

全部嘘かよふざけんな

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