フィッシャーズとの奇跡の出会いPart 2

62.別次元 ページ17

〜会場〜





「もう始まってるみたい」





ついにみんながいるステージの扉まで来た





『…』




スタッフ「こんにちは！」




「やっほ！A、この人がいつも話してるUUUMのスタッフさん！」




『はじめまして、高瀬 Aです。今日は招待いただいてありがとうございます』




ス「いえいえ！こちらこそお忙しい中来ていただいてありがとうございます」




「堅苦しい挨拶はそのへんにして！もう始まってるんでしょ？」




「あ！どーぞ！すいません^^;」




『いえいえ^^』





心の中は不安でいっぱいで、ちゃんと笑えているか心配になるくらい



もしバレたらどうしようか



もし見つかったらみんなどんな反応をするかな



もう何が何だか分からないくらい考えてしまって、やけくそのようにドアを開いた





"ガチャッ"





「「「わああぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」」」





「うわ、すっご！！やばいちょーテンションあがるっ！！！」




『…すごい…』





ステージの上には"Fischer's"がいて、目の前のお客さんはみんなFischer'sのメンバーのうちわを持っていた





「U-FESって、色んなクリエイターさんが出てるけど、Fischer'sのうちわめっちゃ多いね」




『…』





別次元



そう思った





「数年前は1万人行ったって大喜びしてたのに今では300万人って…ほんとにすごいよね」




『私は…私なりに頑張ってきたつもりだったけど…全然置いていかれてた…』




「…」




『私もみんなも有名になるって約束してたのに、私なんか全然…』





気づいたら涙を流していた





「何言ってんの？映像編集だけで、自分は出てない映像で、こんなにも自分の名前が知られてるんだよ？テレビにも出て編集もたくさん頼まれて…充分すごいよAは」




『…』




「私はAが羨ましいし、尊敬してる。私には人々を魅了する映像をつくる才能なんかないから。だからAは自信を持って胸張ってればいいんだよ」





『…』

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