フィッシャーズとの奇跡の出会いPart 2

57.ひとつの選択肢 ページ12

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ン｢何これ…｣





あれから全員を起こして俺がAの手紙をみんなに読んで聞かせた





ン｢なんで…今…｣




シ｢多分、せめて最後の思い出に俺らと海に来たかったんだと思う｣




マ｢なんでシルクはそんなに冷静なんだよ、訳わかんなくねーの？この状況｣




シ｢分かんねーよ俺だって。なんで出ていったかも知らねーし、考えてもわかんねーしどうしたらいいか…｣




ン｢何言ってんの、探すしかないでしょ｣




モ｢それ以外の選択肢っていったい…w｣




ぺ｢あるわけねぇよなあ？｣




ザ｢ぺけ食い気味w｣





なんで笑ってられんだ


そう思った。


でも、これが俺らだって、辛いことがあっても俺ら揃えば笑ってられる、問題だって解決できる


これが俺らの形なんだ





シ｢…うっしゃぁ！探してやっか！！｣




マ｢シルクがやる気になった｣




ン｢シルク、電話は？｣




シ｢さっきかけまくったけど出なかった。でも繋がりはしたから番号は変わってないはず｣




ン｢じゃあとりあえずAちゃんの家向かう？｣




シ｢だな｣




〜Aの家〜





"ピンポーン"





シ｢出るわけねーか…｣





ン｢シェアハウスに戻ってみよう！1回帰ってきた形跡とかあるかも！｣





ダ｢A荷物多いからな、あれ置いてかれたらもう…｣





モ｢だいぶ大変だよねw｣





〜inシェアハウス〜





そんなこんなでシェアハウスにきてみた



けど…





シ｢…｣





ン｢あるね、荷物｣





モ｢てことはまた、戻ってくる…？｣




シ｢…あいつの親金持ちだから…どうだか｣




ン｢でも、もう何十年も会ってないらしいし｣




ダ｢帰ってくるって信じて、待ってみない？｣




シ｢じゃあ、お前らはここで待っててくんね？俺探してくる｣




ン｢シルク！｣





そう言って俺は階段を駆け下り家を出た。




〜in大学〜





Aの家に行ったりシェアハウスに行ったり大学に来たりでだいぶ日もくれてきた


大学にいたとしても帰ってておかしくない時間


だけど、いた形跡さえ見つかれば安心できる気がした





シ｢あの、今日高瀬 Aってやつ学校に来ませんでしたか？｣





俺は受付に声をかけた





｢ああ、それならさっき職員室に行きましたよ、でも＿＿＿＿｣




シ｢ありがとうございます！｣




｢あ、ちょっと！｣





"さっき職員室に行った"なら、まだいるはず。

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