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鳴ってはいけない音が鳴り響く。
それは今まで、敵対関係であった者達が団らんとして騒ぎたてていた騒音を一瞬でかき消した。そしてまだ振動する、カウンターの上のスマートフォン。毎度のことながら非通知番号だ。しかし、この時期に電話を掛けてくるのはもう、決まりきって奴らしかいない。応答ボタンを押して、スピーカーフォンにした。
《…そっち側につくんだ、エイト。》
「…わざわざ電話してきたの、ともお兄ちゃん。」
《そりゃあ、エイトとは闘いたくないからさ。べつにそっちの奴らがどうなってもいいから。》
「…」
ーーー少し、声が震えている。こんなの、お兄ちゃんらしくないじゃないか。あの時の声はどこにいったの。
「…ごめんなさい、ともお兄ちゃん。私は、そっちに行けない。」
《…そっか、ならーーー》
「本当はこんな事をしたくないのに、神父様に逆らえないんでしょ。」
《…！》
「自ら望んだ？違う、ともお兄ちゃんは神父様が怖いだけ。期待を裏切られるような事をして、痛い目に遭うのが怖いだけ。
お兄ちゃん達は、何れ神父様に殺されるのよ。」
《っエイト！！！神父様の事をそんな風に言うな！！！僕達を育ててくれた方だぞ！！？それに神父様は僕達にそんな事ーーー！！！》
「するよ、お兄ちゃん達がこの世界を支配した時、一番厄介なお兄ちゃん達を真っ先に殺す。」
「神父様は、お兄ちゃん達を可愛い子供だなんて思ってない、都合のいい駒なんだよ。」
《エイト！！！それ以上言ったら！！！》
「じゃあ神父様は自身の体を使って実験したの！！？してないはずよ！！！」
《…！》
アヤカの残したデーター。
あれに、神父様の名前での実験ログは残っていなかった。つまり、自身は何も身体を使わず、愛する子供達に神の御加護か何か言ってやらせたんだろう。電話の奥で詰まる声に、また私は口を開く。
「…いるんでしょ。」
《…え？》
「神父様。こんな事言うの、誰かが見張ってるからでしょ。酷い事されてるのに神父様を庇うように反論するなんて。」
《…》
「…代わって、お兄ちゃん。」
ガサガサ、の音とともに、聞こえてくる懐かしい低音。優しい声。でもその声色には、別の何かの感情が混じっているように聞こえた。
お兄ちゃん達の助けを求める声は聞こえている。それなのにおかしいんだ。こんなの、お兄ちゃん達が庇う相手じゃない。私の知っている神父様は、他人に盾になるように言う人じゃない。
「ーーーお久しぶりね、神父様」
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国民 - 我々だと最俺、牛ガッチなど、好きすぎて好きです(？)夢主ちゃんはもっと好きです！体調に気をつけて更新頑張って下さい笑 (2018年1月14日 15時) (
レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
りゅう(プロフ) - んほぉぉああ！好きですぅぅ！！頑張って更新してくださいぃぃ！コメント失礼しました。 (2018年1月3日 22時) (レス) id: e6395b6757 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - なんて作品をお作りになられたんですか…好きです。頑張ってください！ (2017年12月16日 8時) (レス) id: fb737c5190 (このIDを非表示/違反報告)
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