S.2:中立派コンチェルト ページ10
S.2:中立派コンチェルト
｢｢｢パーティ？｣｣｣
｢そうそう、行きたくないんだけど招待状が来ちゃって。｣
そうやって招待状をひらひらとかざした社長。その顔は非常に面倒くさそうである。確かにパーティは私だって気が引ける。あの時だけどうして正装なんだ、私今の格好が正装なのに！
｢それでね…何人か来てくれるとありがたいかな…僕1人じゃ無理だよ…あんな息が詰まるところ…。｣
｢ち、ちなみに社長は来て欲しい人はいるんですか？｣
｢グルッペンとトントンとひとらん…あとガッチさんとうっしーとフジかな…それっぽそうな人…｣
｢軽くディスられた気がするんですけどそれは。｣
｢あ、あと運転はゾム、お願いしていい？｣
｢｢えっ｣｣
私の本職盗られた。思わずゾムとハモる。えっ、遂に社長まで本職を奪うような事になったか？？
｢しゃ、社長…私は？ドライバー、いますけど…？｣
｢あぁ…その、ね？シノダが差し支えなければでいいけど…｣
｢はぁ…？｣
･
･
･
｢…シノダも、僕達と来て欲しいんだよ…ドライバーとしてじゃなくて…さ？｣
▽▲▽▲
((…非常にまずい成り行きになってしまった。))
両手の指を絡め合うように組んで、自らの額に支えを作った。ドライバー室にコーヒーの香りは耐えない。寧ろドリップしたてですぐ飲むのが私なのだが、そんな事も考えられない。机の上に広がる書類をもう一度広げた。
｢…何人かニホンに来ている…あぁ、この人も来てるのか…｣
"同業者"と"依頼人"
私がフランスでお世話になっていた依頼人も今はここニホンにいるらしいし、敵対(してるつもりもないのだが)されている同業者も利益の関係で仕事をしているらしい。アヤカが教えてくれたには大体10人程いるらしい。
((デニスはこの前たまたま会って一緒に飲んだ…多分このパーティーにも来る…。デニスは良く依頼してくれたわ…会えたらいいわね…))
…依頼人と再会して、人脈をまた繋ぎ直すならたしかにいい機会だ。
しかし問題は"同業者"だ。
((…女だから何だ。最速で届ける事に命を懸けているのに何故悪態を付かれなきゃならない。))
この前は突然襲われた。
前職MI5、そもそも師匠は特殊部隊出身だし。そう思いとりあえず資料をかたづけると、ノック音が聞こえた。
｢どうぞー…ひとらんさん｣
｢ねぇ、車って何人乗り？｣
｢え？5人乗りですけど…｣
｢よし、なら車出してくれる？｣
｢え、えっと…どちらに？｣
･
･
｢パーティの準備、揃えに行こ？｣
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しらたま。(プロフ) - 信者さん» 貧血には注意してくださいね、ありがとうございます！ (2017年10月31日 21時) (
レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
信者 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！教授のあまりのかっこよさに血吐きました。これからも更新楽しみにしてます！ (2017年10月29日 20時) (レス) id: d26dcbfb3b (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ありがとうございます！ (2017年10月29日 15時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 続編おめでとうございます！！ (2017年10月29日 10時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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