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Eml side
｢…可愛らしい顔をしてるのに、どうして無愛想なんでしょうかねぇ…。｣
隣で眠る彼女のブロンドの髪を優しく掬ってとかした。閉じた瞼にかかる前髪を優しく払えば、つぅ、となぞったかのように残る涙の跡。それに先程までの行為を思い出して、ぞくぞく、と興奮が走る。
彼女の服は綺麗に畳んでそばに置いてある。MI5にいた頃の格好よりもずっと大人になった。20の頃の彼女も充分可愛らしかったが。
｢参りましたねぇ…本気になるとは思いもしなかったのですが…｣
彼女と初めて出会った時、関係は確かにあった。あれは一夜の過ちから始まって、気付いたら2人とも記憶が無い、という何とも突拍子もないスタートだったが。しかしそれに比べて、彼女の全てが一々誘惑してくるように感じる。身体のラインが華奢で、滑らかな曲線を描くそれには、目眩がするほど。
『きょ、じゅ、ら、めてっ…』
｢ーーっ！！｣
自ら彼女に呼ばせた"教授"呼びが、案外しっくりきてしまって、喜びと恥ずかしさが織り交じるように脳内を再生する。あの可愛らしい恥じらいを込めた嬌声が理性を刺激する。彼女には到底叶わない。
ーーー仮眠室に、コール音が鳴り響いた。
誰からか、と思い見てみると、そこには我らがリーダーのグルッペンの文字。ふぅ、と口に含んでいた煙草の煙を吐き出して、応答のボタンを押した。
｢ーーもしもし？｣
《悪いな、教授職中。》
｢いいですよ、今ちょうど一息付いてたところなんで。｣
《そうか、今度、エーミールの調査内容を踏まえて両組織との会議をするんだが…いつならいい？教授職の方を優先してくれて構わないゾ。》
そりゃそうだ、私がいなかったらなんのための会議だ。そう言えば作戦を邪魔した黒のアウディについての議題が最近多い、と言ってたな…と横目でちらり、と彼女を見る。自らの印である赤いマークが綺麗に咲いていた。征服感、それだけでゾクゾクする。
｢私は夜なら大丈夫ですよ。一週間、色々片しているだけですし。｣
《そうか、わかったゾ…それで、一つ聞きたいんだが。》
｢？なんです？｣
･
･
《シノダとはどういう関係だ？》
息が止まる。
あぁ、今ここでバラしてしまったらどんな展開になるんだろうなぁ！と悪戯心を抱えるも、彼女はちゃんと私に従順になってくれたのだから、ここは。
｢…イギリスで知り合った時に、私がやらかして彼女を怒らせただけですよ。｣
今は私が、汚れ役になってやろう。
彼女を十分に味わうには、まだまだ時間がかかりそうだから。
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しらたま。(プロフ) - 信者さん» 貧血には注意してくださいね、ありがとうございます！ (2017年10月31日 21時) (
レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
信者 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！教授のあまりのかっこよさに血吐きました。これからも更新楽しみにしてます！ (2017年10月29日 20時) (レス) id: d26dcbfb3b (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ありがとうございます！ (2017年10月29日 15時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 続編おめでとうございます！！ (2017年10月29日 10時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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