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「って…」
突然目の前のガラスが砕け散った。
そして私は、ビルから誰かに支えられるように落下した。ビルの際にすごい顔をしたシャオロンは見つけた。そこからの記憶が無い。頭を抑える。が、手首には手錠が掛かっていた。そして足には鎖。
「…あは、目覚めた?」
「…っ、アンタ…!!」
「あいつらと手を組もうと思ったの?もー、馬鹿だなぁA。何のためにあの事件の時に奴らから助けたと思ってんの?」
「っぐ…!!」
目からは愛情なのか、狂気なのかは分からない。なにか得体の知れない恐怖を、瞳から瞳に移し流されているように感じた。相変わらず黒いフードの男はニヒルな笑いをフードの隙間から覗かせている。
初めて彼らからの依頼を受けた時の心持ち、そんなものとうの昔に消えていた。
「…知りたい?」
「何がっ…!!」
「君のお友達。アヤカって子がどこにいるか。」
「ーーー!?」
恐怖なんかより、不信感なんかより。
消息が掴めなくなっていた彼女の名前が彼から出てくるとは思わなかった。真っ暗な部屋の中、私と彼との空間は妙に広い。
「アヤカのこと、知ってるの…!?」
「勿論だよ、助けてあげようか?」
「あ、アヤカは!?アヤカはどこで、どうなって…!!」
「でもまず、君にプレゼントだ。」
刹那、腹を蹴られる。絞り出すかのような呻き声とともに、私はコンクリートの床に何度か跳ね返る。そしてその上に馬乗りする彼。フードが手に掛けられた。はらり、と落ちた赤髪。
ーーー確実に、頭の奥底に、見覚えがあった。
「…ぁ…!!?」
「ふふっ、びっくりした?"エイト"。ほんっと、なんで気付かないのか不思議だったよ…でも分かったよ、君の脳内から俺達を消し去ったんだね。」
「ねぇ、待って、なんで、うそ、」
「あの協会施設で育った仲じゃないか、なのに君は勝手に僕らの存在を消して、偶数組で生きてきた。ねぇ、どうして僕らを勝手に殺したの?」
「は、がっ、」
「みんなで助け合って生きる、神父様の教えですら、思い込みだけで忘れたんだ、そんなもんなの?」
つぅ、とナイフが頬の肌を切り裂く。たらり、と零れる血。私を憎しみと狂気と、どこか悲しさを込めた目で私の肌を切りつける。
「ねぇ、エイト。こんな事言うのもなんだけど…君は下っ端だった、年上の言うことは聞く、それも習ったよね?
ほら、僕の名前を呼んで?返事は?」
・
ほら、しっかりした声で、答えなきゃ、
・
・
「…そうで、すね、とも、さん…。」
掠れた声じゃ、彼は支配感で喜ぶだけだ。
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しらたま。(プロフ) - 信者さん» 貧血には注意してくださいね、ありがとうございます! (2017年10月31日 21時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
信者 - 続編おめでとうございます!楽しみにしてました!教授のあまりのかっこよさに血吐きました。これからも更新楽しみにしてます! (2017年10月29日 20時) (レス) id: d26dcbfb3b (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ありがとうございます! (2017年10月29日 15時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2017年10月29日 10時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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