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「…それと一緒に進めていたダークホースの有力情報を持ってるとされていたマフィア"ジェンガ"の事やねんけど…」
「そうそう、俺とロボロで進めてた奴やけど…あれはガゼネタだったぞ。」
「そうだよなぁ…あんな奴らが知ってるわけねえよなぁ…!!」
"ジェンガ"
俺達のマフィアよりも下ではあるが、彼らに関わると命はない。それほど野蛮であり、人を次々と殺める。自分達が望むものを手に入れるためなら手段は問わないマフィアグループ。
そんな奴らに関わったら…しかし1度制裁済みだ。懲りてそんなことはしない…はずだ。
「でも…最近奴らダークホースの情報を集めているのは事実らしくてよ。その為に最近誘拐事件やら殺人事件やらを起こしてる張本人だとは分かった。」
「うっしー流石」
「いやまぁロボロくんのハッキングのおかげなんだけど。」
「で、探ってたら結構やばい物を見つけてしまったんや…脱税の証拠になる。これであいつらを追い出すことは可能や。その資料をゾムに盗ってきてもらってん。」
「こちらになりまぁ〜す」
そう言ってぱか、と開いたアタッシュケース。そこにはたくさんの資料と明細。そして手回された連絡の証拠。これを警察に出せば奴らを完全に潰せる。早くしないと次の被害者が出てしまう。
「ーーーそろそろ、潰した方がいい気がする。」
「それは同意。多数決でも取るか?」
「なら取るで、制裁したい人?」
「聞き方…」
そう言うと全員が手を挙げた。トントンがジェンガの名前を赤ペンで罰印を何重にも付けた。そう言うと全員の顔が怪しく笑った。やっと暴れられる、そんな顔をして。
「なら決定…って社長?!どうしてここに?!」
「はは、みんなお疲れ様〜マフィア仕事頑張ってる〜?」
「ど、どうしてそれを?!」
「当たり前だよ〜社員の事を知らないと社長じゃないよ〜…ところでさ〜
ーーーーシノダ、知らない?」
「「「…え?」」」
突然現れた社長の突然の告白により場が静まり返る。きちんと定時に(時々寝坊してくるけど)出勤してきて、しっかり事務の仕事をこなしながら時々ドライブでふらっ、と消える彼女に誰も心配することは無かった。
のだが、社長はどこか焦っていた。
「朝から携帯繋がらなくて…ドライバー室にも居ないんだ、いや、そもそも部屋が1回も鍵が開いた記録がないし…車もないんだ…。」
ひやり、と空気が冷たくなった部屋に、小さな男の上擦った声が聞こえた。「み、みんな…」その微かな声でも全員が反応した。
・
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「…Aちゃん…ジェンガに、捕まってる…」
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しらたま。(プロフ) - 信者さん» 貧血には注意してくださいね、ありがとうございます! (2017年10月31日 21時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
信者 - 続編おめでとうございます!楽しみにしてました!教授のあまりのかっこよさに血吐きました。これからも更新楽しみにしてます! (2017年10月29日 20時) (レス) id: d26dcbfb3b (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ありがとうございます! (2017年10月29日 15時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2017年10月29日 10時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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