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…と決意をあらわにしたとしても、既に私の脳内はキャパオーバーでもありオーバーヒートでもあった。指輪を見つめた。アイオライトの宝石が角度によって色を変える。
｢好きになっていた、か…｣
何だか申し訳ない事をした。こんな女を一途に愛していただなんて、少し照れ臭くもある。
というのも、私の予想だが、彼の予言は結構当たるものだ。その点で尊敬していた。だから彼には勝てない。確かに鈍臭い人間だったから。
｢…本当にそんな男が出来るのかしらね…。｣
出来るわアホ、彼の声が聞こえた気がした。そうよね、この世界に絶対なんて無いけど、絶対出来るよね、だってキリザキが言うんだから。
｢…っと、電話…？｣
コール音。こんな時間に、知らない番号。いやまぁだいたい私の着信履歴は非通知なのだけれど。応答ボタンを押す。
｢…はい。｣
《すまない、急用なんだが…今から大丈夫か？》
｢どこに行けばいい？｣
《そうだな…向こう側、跳ね橋を渡ったところにある倉庫でどうだ？》
｢報酬は｣
《たんまり用意している。本当に急いでるんだ、早く来てくれ！》
｢…了解した。｣
聞いた事の無い声、だが、報酬はたんまりあるそうだ。ふむ、丁度いい。気晴らしにドライブにでも行こうか。車のキーをとって、シャツとスラックス。そしてベストとネクタイを付けて部屋の電気を消した。
｢…キリザキ、もし私が普通の女だったら…。｣
ーーーお前の事を、愛せたのかもな。
△▼△▼
｢…誰もいないじゃないの…｣
指定された場所についても、一向に誰かが来る気配がない。やけに寝静まったこの廃倉庫の群れは何も答えてくれない。にゃあ、とどこかで猫の鳴く声。辺りをふらついてみるも、誰もいない。
そういえばここはどこのマフィアのシマだ？何も知らない。そもそもアヤカからはあの3つのマフィアさえ知ってたら何とかなるとか言っていたが…。
みゃぁ、と猫が足元に頬撫でをしてきた。しゃがんで猫の前に手を差し出す。匂いを嗅ぐと、すりすり、と自ら触れてきた。
｢…お前はどこの子だい？｣
｢みゃあ？｣
｢ずっとここにいるの？こわくない？｣
｢みゃぁ…｣
｢ちょっとだけか…おねぇさんね…呼び出されたのに誰も来ないんだよー…｣
｢みゃぁ〜｣
｢ねー、可哀想でしょ？｣
･
その途端、鋭い痛みが首を襲った。
何が起きたのか分からない。ただ急に眠気が襲ってきた。どうして、猫ちゃんが威嚇する。なんか、撃たれた…？
誰かの足音が複数聞こえた時、それが私の限界であった。
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しらたま。(プロフ) - 信者さん» 貧血には注意してくださいね、ありがとうございます！ (2017年10月31日 21時) (
レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
信者 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！教授のあまりのかっこよさに血吐きました。これからも更新楽しみにしてます！ (2017年10月29日 20時) (レス) id: d26dcbfb3b (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ありがとうございます！ (2017年10月29日 15時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 続編おめでとうございます！！ (2017年10月29日 10時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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