＊ ページ18
《人体実験をしている事は確かだ。それは間違いない。》
《やっぱりそうなのね。》
《あぁ、何かに長けている人のDNAを実験体に打ち込んで、そこから生物実験だ。成功している者が幹部にいるらしい。》
《…それって…》
《既にお前は接触してるんだ、人間の域を超えた化け物とな。》
彼らがそんな事をするのだろうか。
私を優しく宥めるように接してきた赤髪(？)の彼はそんな人じゃなかったはず。た雰囲気からしてただの幼げな少年…とまでは行き過ぎかもしれないけど。
《…偶数組は生き残ってるのか？》
《！なんでそれをーーー》
《"失われた奇数"が、その実験に関与している可能性がある。》
《…》
《あくまでも可能性だ。1ヶ月前の、教会が焼けた事故…あそこからまだ新しい里親を待つ子どもが見つかってないだろう？》
《…まさか…》
《ーーー1週間前だが、今の神父の変死体が見つかった。》
《…え？》
《子供は…その人体実験の為に連れ去られたんじゃないか、そう考えられている。》
ーーー教会出身。
私はセント･ディベルメント教会ーーー基、孤児院の出身。MとJも、アヤカも、あの孤児院出身である。孤児院に来た順番に、私達には番号が付けられた。神父様は一つ一つ名前をつけてくれたけれど、私は"8"。Mが"6"、Jが"4"、アヤカが"2"…《ある事件》を機に、私達以外の数字が付けられた子供ーーー"奇数組"が姿を消した。神父様の射殺と共に。
《…そう、なのね。》
《…後は、奴らのリーダーは"仮置き"だ、裏で誰かが操っている…それが俺の知る全てだ。》
《…ダークホース、"失われた奇数"…思うのよ、私ーーー》
《…おい、》
《これ…私が関与すべき問題…かも、しれない…》
《今は考えるな、帰ってからまだ時間はある、その時にでも遅くないだろう？》
《…そうね、これ、連絡先。必要になったら連絡して。》
《…確かに受け取った。あとお前、存外モテるんだな。》
《…は？》
《じゃあなシノダ、元気にやれよ。》
そうやってひらひら、と手を振ってテラスから去っていった彼の言葉に引っかかりつつ、取り敢えずそろそろ終わる頃だなぁ、と思い、後ろを向く。と、生身の2枚壁にぶつかる。
｢ぅわ…！と、トントンさんとひとらん…｣
｢随分仲良さげに喋ってたなぁ？｣
｢そりゃあ、古くからの知り合いですもの。それにここには知らない人だらけですし。｣
｢もうそろそろお開きらしいよ、いまから社長の挨拶が始まるって。｣
｢分かりました。｣
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しらたま。(プロフ) - 信者さん» 貧血には注意してくださいね、ありがとうございます！ (2017年10月31日 21時) (
レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
信者 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！教授のあまりのかっこよさに血吐きました。これからも更新楽しみにしてます！ (2017年10月29日 20時) (レス) id: d26dcbfb3b (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ありがとうございます！ (2017年10月29日 15時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 続編おめでとうございます！！ (2017年10月29日 10時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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