＊ ページ17
｢すみません亀山さん、シノダ、僕の連れなんですよ。｣
｢ひっ…ぁ、ふ、フジさん…！｣
｢おや、｣
｢それにしても結構な力で彼女の腕を持ったんですねーーー何してくれてるんですか？｣
｢あ、あはは…それでは…｣
私の肩をぐっ、と引き寄せるように現れたのは今日だけサングラスとマスクを外したフジさん。私の赤くなった腕を優しく擦り、相手を睨みつけると男ははぐらかすようにして去っていった。
｢ーーー大丈夫、Aちゃん？｣
｢ありがとうございます、どう撒こうか、考えてたんですけど…｣
｢あの人さっきからずっとあんな感じ。ずっとAちゃん見てたからちょっと嫌な予感がして。｣
｢本当にありがとうございます、助かりました。…っと、知り合いがいたので声を掛けてきます。｣
｢うん、気を付けてね。｣
そういってひらひら、と手を振るフジさん。今日は一段とかっこいい。だから他の女の視線が痛い。まぁ、知り合いと言っちゃ知り合いなんだが。
《…おや、トランスポーター。》
《久しぶりね、同業者。》
《全く、お前が来てから僕の仕事は激減だ。》
《あら、それは嬉しい褒め言葉ね。…そう、それで1つ聞きたいことがあるの…ここじゃなんだから、テラスでもいい？》
《…あぁ。》
何かを察してくれたのか、かれは否応なくテラスへとエスコートしてくれた。彼は同業者。とはいってもフランスにいた頃は直属のドライバーだった。今トウキョウに来てるとは思いもしなかったが。
《申し訳ないわ》
《仕方ねぇだろ、一応君は女だ。》
《デニスみたいに綺麗な言い方は出来ないのかしら。》
《…あのおっさん…んで？なんだよ話って。だいたい予想はつくけどな。》
《…ダークホースの事。貴方なら詳しいって聞いた。デニスに》
《あのおっさん余計な事しか言わねぇな…なんでだよ、お前ダークホースとつるんでるって有名だぞ。》
《…本当に、情報が掴めない。貴方は情報屋でもあるから、フランスから遠回りして情報を仕入れていると思って。》
《ーーー高くつくぞ？》
《構わないわ、運び屋の方を回してあげる、それも2件。選りすぐりの件をね。》
《ダークホースは勘弁してくれよ…乗った。》
私の提示した報酬を彼は舌なめずりしてしてやったように、私の差し出した手をしっかり取った。彼はテラスの手すりに身を乗り出すように腕を出す。
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しらたま。(プロフ) - 信者さん» 貧血には注意してくださいね、ありがとうございます！ (2017年10月31日 21時) (
レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
信者 - 続編おめでとうございます！楽しみにしてました！教授のあまりのかっこよさに血吐きました。これからも更新楽しみにしてます！ (2017年10月29日 20時) (レス) id: d26dcbfb3b (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ありがとうございます！ (2017年10月29日 15時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 続編おめでとうございます！！ (2017年10月29日 10時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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