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「ルリカ、そっち持っててくれる?」

「おっけ〜!A大丈夫?痛ない?」

「え、ええ、痛くないです…あの、私1人でも出来ますよ?お仕事…」

「だーいじょうぶ!!1人でやる時よりも綺麗になるから!」

「は、はぁ…」



ドライバー室。
まるで美容院の客のようにじっ、と座る。私の髪をいじるのはお菓子配給係(仮)のミカさんとルリカさん。コテを器用に使って巻いてくれる。

仕事を一時間早く切り上げて、今日のパーティーの準備。前買った青のラメ入りチャイナドレスにベージュのハイヒールにクラッチバックが、ソファに掛けられている。そしてデスクには無数に並ぶ化粧品とアクセサリー。

そもそも私ひとりでも出来るのだが、綺麗にしよう、ということで髪のセットをお願いした。



「その香水のボトル可愛い〜!化粧品全部海外のじゃない!?」

「この香水はフランスのですね、いい匂いなので気に入ってます。」

「海外の化粧品高ない?」

「いえ?本場で買うと安いですよ?香水のサンプル、あげましょうか?」

「やった!ほな、バッチリ決めるな!」

「ばーっちりやるよー!!」



あぁ、なんだか仕上がりが怖くなってきた。



▽▲▽▲



「あれ、皆さんAちゃんのお迎えですか?」

「あぁ、もうそろそろ出るからな。」

「ばっちし決めたんで!!めっちゃ綺麗なんで期待してくださいよ!!」

「ルリカさん、気合入ってるやん…」

「もう入っても大丈夫やと思いますよ!」



そう言ってくすくす、と笑いながら立ち去っていくOL2人組。目の前にはドライバー室の文字。グルッペンと迎えに来たのはいいものの…。



「…大丈夫か?」

「どうして社長がシノダを指名したかは謎だが…俺達がフォローするしかないで…」

「と、とりあえず確認するか…」

『グルッペンさんとトントンさんですね、どうぞ?』

「勘づかれとるわ。ほな入るで〜」




そう言って扉を開けた時、息を飲んだ。



「あぁ、ピアスつけたら行けますよ。すぐ終わるんで。」



そこにあのドライバーのシノダは居なかった。
茶色の髪を下ろし、いつもはそんなに目につかないブルーの瞳。片方の方を大胆に出し、その反対の足を大胆に見せる丈の長いチャイナドレス。その髪から覗く顔は、人形のように整っていた。



「っし、ついた…お待たせしました、行きましょう?」

「お、おう…」

「グルッペンさんドアノブそれじゃないです」

「わ、わかっとる。」




ストールを巻いて肩を隠した彼女にもう釘付けになるしか無かった。

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しらたま。(プロフ) - 信者さん» 貧血には注意してくださいね、ありがとうございます! (2017年10月31日 21時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
信者 - 続編おめでとうございます!楽しみにしてました!教授のあまりのかっこよさに血吐きました。これからも更新楽しみにしてます! (2017年10月29日 20時) (レス) id: d26dcbfb3b (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ありがとうございます! (2017年10月29日 15時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2017年10月29日 10時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらたま。 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2017年10月28日 23時

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