我妻を振ってやりました。弐【鬼滅の刃】

肆拾壱 ページ11

A side









『......そっ、か』




どんな反応をしていいのか、

どんな感情でいればいいのか、


私は、分からなかった。




我「....うん。」




.....気まずい空気が続き、時間の流れる速さがとてつもなく遅く感じる。




我「.....Aちゃん」


『！！な、なに、』


我「ごめん」




バッと善逸は私に頭を下げた。




我「別れたからといって許される訳じゃないし、
謝ったから許さない訳でもない。
けど、ごめん。

俺、Aちゃんに酷いことしてた。」


『......』


我「今更、って思うよね。
.....ほんと、ごめん。」




善逸は頭を下げたまま動かなかった。

しばらくすると、ポタポタ、と床に何かが垂れた......いや、落ちたような音がした。

....私は思わず善逸をみた。




我「ごめん....！！俺っ.....謝ってばっかだ......！！
本当、馬鹿だよねッ.....！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ


『ぜん、いつ.....』


我「自業自得なんだっ.....全部、
全部、俺のせいなんだ.....！！！」




「ごめん、ごめん.....！！！」と、涙をこぼしながら謝り続ける善逸。

謝り続けるその姿に、私は今まで積りに積もった怒りが爆発した。




『ッ何がごめんだよ.....！！
善逸のせいで、私どれだけ酷い目にあったか.....！』


『ッ嫌い.....！！
あんたなんか、大っ嫌い！！！！！！』


我「ッ！！！！！」




私は善逸の胸ぐらを掴み、大きな声でそう言った。

善逸は、急に胸ぐらを掴み上げた事に吃驚し、目をまんまるくしていた。




『あんたの、せいで.....私は.....なのに、』ﾎﾟﾛｯ


我「！！！っAちゃ(『なんで！！！！！』」


『嫌いなはずはずなのに......
どうして、嫌いになれないの.....！！！』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ




私は、思わず胸ぐらを掴んでいた両手を緩め、床にペタン、と座り込んだ。




我「っえ......？」


『いくら頑張っても、
嫌いに、なれないの......』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


我「..........」





我「もしかして.......


まだ、俺のことが









好き、なの？」




暫く閉じていた口を久々に開いたと思えば、なんとも言えないその言葉にビクッとし、

私は思わず顔を上げる。




私が見た善逸の顔は、



眉を八の字にしながら、顔を赤くしている、

満更でもない様な顔だった。









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あとがきまでかけちゃったので一気に公開します！

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