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「今はこのまま…二人の時間を過ごしたい…」


行秋は顔を真っ赤にしてそう呟いた。

少し反応に困ったが、重雲に話しかけるのはやめた


『行秋がそう言うなら…』


『ここの甘味屋は入れなさそうだね。』

「…」

『一旦来た道を戻ろっか』


私がそう言うと、行秋は静かに頷いた


少し申し訳なく思うが、行秋も重雲のことが嫌いで言ったんじゃないし、まあいいか。


行秋の所へ戻ろうと少し小走りをすると、地面にあった小さい石に足をひっかけてしまった


『わ』


「大丈夫かい!?」


転けた音と、行秋の声の大きさで重雲は私たちに気づいた

行秋は私の体を起き上がらせてくれて、服についた砂をはらってくれた


「A…!?」


『あ、重雲…』


「大丈夫か!?すごい音がしたけど…」


『うん、ちょっと転んだだけ…』


「君が転ぶなんて初めて見たよ…少しおっちょこちょいな一面もあるんだね。大丈夫?」


行秋は少し驚いたようにそう言った


『うん、ほんとに大丈夫』


「ところでここで何してるんだ?」


『えっと…散歩…みたいな…?』

『重雲は何してたの、?』


「僕は今アイスを食べていたところだ。」


重雲は片手に持ってる水色のアイスを私に向けて見せてくれた。


『アイス…』

『私も食べたいな』


私は無意識のうちに呟いていた


「あぁ、まだ残ってるし食べるか?」


『いいの?』


重雲がいいって言うなら少しだけ…

私は重雲がアイスを持っている手に自分の手を乗せてアイスをかじった。


『おい…しい…?』


見た目的にガリガリ君のようなものだと思っていたけど、味はほぼなくて少し困惑した


重雲を見上げると、目を点にして顔を真っ赤に染めていた

重雲の片方の手を見ると、どこから出したのかアイスを持っていた。もしかしたらそっちの方をくれようとしていたのかもしれない


「えっ…あぅ…」


重雲は口をパクパクして固まっていた


『だ、大丈夫?』


私が重雲に近づこうとすると、行秋はその間に入ってきた


「さ、デートの続きと行こうか」


いつの間にかデートになっていて、行秋はデートという言葉を強く主張するように言った

行秋は私の手を掴んで歩いていく
後ろには重雲もいた


「ちょっと邪魔をしないでくれるかい!?」


「ぼ、僕もこっちの道なだけだ!!」

私は幼稚な言い争いをしている二人を見て呆れ、ため息をついた

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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私逆ハー大好物なので嬉しいです!原神のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (5月3日 12時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 続き待ってます! (2023年1月24日 17時) (レス) @page9 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラチカ(プロフ) - オlリlフlラlついてるので外したほうが良いですよ (2022年8月17日 7時) (レス) id: 8f425a656f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫背のちょん | 作成日時:2022年8月15日 17時

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