梟谷高校の日常【ハイキュー】 (ページ36)

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いそがしい2 ページ36

『…あれ』

体育館を歩き回っていると、烏野とうちのとこが試合していた

『木兎がいじけてる、』

スパイクミスをしたのだろうか、

『木兎ー！がんばれー！』

コート外からそう言った

木兎「…ふんっ！」

『！』

赤葦「…」

『…』

これで大抵は機嫌直してくれるはずなんだけどな…
そこまで嫌なことがあったのだろうか

エースがしょぼくれていたものの、他のみんなのカバーで何とか勝てた

でもずっと、木兎はいじけてばかりだった
私は見ていて、痺れを切らした

『ちょっと木兎！なんでそんないじけてんの！
みんなに迷惑かかるだろーが！！』

木兎「しらないっ！」ﾌﾟｲｯ

『！！』ﾌﾞﾁｯ

『じゃあ、私も知らない！』ﾌﾟｲｯ

なに、あの態度！！

『ねぇ、赤葦』

赤葦「あ、Aさん」

『木兎すごい拗ねてんだけど、なんでなの？』

赤葦「今日はスパイクミスが多くてですね、ブロックに捕まったりとか、アウトだったり、ネットに当たったり、」

『あー…やっぱりそうだよね』

赤葦「それで、何とか皆でカバーして立ち直りそうになった時に、木兎さんがAさんが居ないことに気づいて、そこからまた拗ね始めたんですよね」

『…え！？私！？』

赤葦「はい」

『えぇ、参ったなぁ…』

赤葦「で。」

『え？』

赤葦「Aさんはどこに行ってたんですか？」

『！』

赤葦はすごい怒っていた。
なんかオーラが黒い､なんかやばい

赤葦「俺たちの試合があるのに、他のところ見に行ってたんですよね？」

『…ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ』

『で、でも！どうせまた敵になるチームだよ！だから
弱点とか、欠点のひとつやふたつ見つけてこようかなって…』

赤葦「ふーん…で、見つけれたんですか？」

『…』

赤葦「どうせ、Aさんのことだから、弱点を見つけるのを忘れてただ普通に試合に夢中になってただけでしょ」

『し、心外！』

赤葦「まったく…今の木兎さんは俺たちじゃなんにも出来ませんので、Aさんが解決してくださいね」

『えぇ、私！？』

赤葦「は？当たり前でしょ」

『…ごめん』