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『…』
「お前…なんでここにいんだよ」
3mもある男に睨まれ、廊下の空気が徐々に下がる。
____寒い
ここらは大将のフロアなのか分からないが…
先程、サカさんがお風呂に入られてその間に私は''勝手に''廊下に出たのが悪かった。
つい…というか好奇心で廊下に出たのは今更遅いが疎かだった。
マジで死…『ぬッ?!』
グッと胸ぐらを掴まれ、持ち上がる体と悲鳴をあげるジャージ。
いッ…いきがッ…
ジャージというのが仇になるなんて思わなかった。
しかも上まで閉めてるせいで、元々狭い幅を更に狭くされれば喉は空気を取り入れることが困難になってしまった。
「''勘違い女''、お前の居場所はここにはねェ」
『ッ…ッ…ぐッ…』
クザンの手を掴んで抵抗するが無意味。
更に最悪なのは
『…ひッ?!』
自分の手がじわじわとゆっくりだが…
''凍りつく''
自分の手がッ…
ぱっと胸ぐらを話され、床に落とされる。
『いッ…だッ!!!!』
ゴトリ…と自分の手が重力に沿って落ちる。
力を込め、''重り''を持ち上げ
改めて''手''を見れば
両手とも手錠の様に氷で止められ、
クザンの手を掴んだ状態の指達
自分の意思では操作出来ず
脳内はパニック
呼吸は荒くなる
酸素が足りない…
手をがたがたと振るわせるが動かない
顔を上げれば、冷たい瞳と大きな男。
「失せろ」
そういうと彼はいなくなった。
『ッ…』
腰を抜かしたのか立てない
サカズキを呼ぼうにも声が出ない
冷える体と凍った己の両手
息を吐けば…
白くて…
凍傷・切断・壊死…と聞いたことしかない言葉がギュルギュルと回転する。
ただ、呆然と座り込むことしか出来ない。
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たま - 黒い海軍、とても素敵です!楽しく読ませていただいてます!! (2021年10月29日 18時) (レス) id: 3c52b2b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
鏑矢 - 原作の世界選より革命軍の数が多そう (2021年5月24日 7時) (レス) id: 956b5bb3d4 (このIDを非表示/違反報告)
Marubox(プロフ) - 花蓮さん» コメントありがとうございます。私のオリジナルの世界観の妄想三大将達ですがお気に召して貰えて嬉しい限りです!ちまちまと頑張ります! (2020年9月2日 20時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - ワンピースで海軍の三大将が最推しなので、この作品を読めて凄い嬉しいです。これからも、応援してます。 (2020年8月26日 22時) (レス) id: e4e2d39d01 (このIDを非表示/違反報告)
Marubox(プロフ) - Aceyuuさん» 私の妄想海軍を気に入って貰えて嬉しいです!!!ありがとうございます! (2020年8月13日 14時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Marubox | 作者ホームページ:https://twitter.com/maru_kibun
作成日時:2019年1月6日 13時