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『…サカさん、あの』
「なんじゃ…」
『ここは…』
「マリンフォード、海軍本部じゃ…」
『わぁー…』
『凄いですねー』なんて言いながら自分の手に凄く重い、海楼石らしき手錠を見つめていた。
「す、すまん…こんな…」
『いやぁ…そういうなら外していただきたいです』
「それは…」と、子犬の様に顔を伏せる赤犬に
『大丈夫です、仕方ないですね』といつの間にか口走っていたのは無意識。
すると、目隠しを付けられ、中に連れていかれる。
その時に視線を感じとかよりも転ぶ恐怖の方が勝っていた。
容赦なく引っ張られる手錠に繋がった鎖。
『ちょっ、ちょッ!待ッ!!怖いです、リアルに怖いですッ!そして、痛いですッ!目隠しだけ外せませんかッ!!!』
『マジでッ!!』と訴える中、クツクツ笑う声が耳に入ったり、「バカじゃねぇの」と蔑む声がしたりと本当に怖かったのだから仕方ない。
ただ、その度に「すまん…」と返すサカズキに律儀ぃいいッ!とか思いつつ足を進めた。
引っ張っているのは彼の部下だから仕方ないが…
サカさんッ
せめて…
せめてッ!
貴方が持ってくださいよぉおおお!
「分かった……」
『…』
声に出てたとわかった瞬間、私は無言になった。
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たま - 黒い海軍、とても素敵です!楽しく読ませていただいてます!! (2021年10月29日 18時) (レス) id: 3c52b2b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
鏑矢 - 原作の世界選より革命軍の数が多そう (2021年5月24日 7時) (レス) id: 956b5bb3d4 (このIDを非表示/違反報告)
Marubox(プロフ) - 花蓮さん» コメントありがとうございます。私のオリジナルの世界観の妄想三大将達ですがお気に召して貰えて嬉しい限りです!ちまちまと頑張ります! (2020年9月2日 20時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - ワンピースで海軍の三大将が最推しなので、この作品を読めて凄い嬉しいです。これからも、応援してます。 (2020年8月26日 22時) (レス) id: e4e2d39d01 (このIDを非表示/違反報告)
Marubox(プロフ) - Aceyuuさん» 私の妄想海軍を気に入って貰えて嬉しいです!!!ありがとうございます! (2020年8月13日 14時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Marubox | 作者ホームページ:https://twitter.com/maru_kibun
作成日時:2019年1月6日 13時