磨けば脅威になる ページ8
しばらく打ち合ったら、柳さんは手をとめた
『?』
柳「その歳で、俺とまともに打ち合えるとはな」
『...ありがとうございます?』
柳「休憩だ、」
『でも、そろそろ帰らないと』
柳「...そうか」
そしたら、柳さんは鞄から何か出してきた
柳「お前のプレイスタイルは、磨けば脅威になる」
『...』
柳「明日もここに来い、A」
渡されたのは、パワーリスト
『あの、これ』
柳「お前が持つものだ」
柳さんは微笑んで、そのまま帰った
明日って...えぇ
────────────────────
結局、俺は翌日もコートに行った
柳「以外に正直者だな、お前は」
柳さんは、アップしてた
『磨けば脅威になるって..どういう事ですか』
柳「...まず、打ち合いをしよう」
柳さんはコートに入る
『...』
俺も、ランドセルをベンチに置いて、ラケットを持ってコートに入った
柳「うちの部長が、テニスが上手くてな」
『へぇ』
打ち合いながら、話をする
柳「練習熱心なのは良いが、少し大変なんだ」
『...そうですか』
何がいいたいのかな
柳「なあ、A」
『?』
柳さんがラリーをとめる
柳「勝てないなんて、やる前から決めるな」
『えっ?』
柳「精市より、いい目をしているぞ」
なに?精市より...?
兄ちゃん、より?
柳「お前は雑誌を見なかったか...」
『雑誌って、兄ちゃんが全国に』
柳「そう」
『そんなの..』
柳「俺は立海のレギュラーだ...精市と、もう一人の仲間と共に、全国へ導いた」
『!』
嘘だろ
柳「嘘ではない」
柳さんはまるで心を読んだよう、そして俺の言葉をついだ
柳「どうして兄ちゃんばっかり、俺だって頑張ってる、なのになんで」
『っ..』
俺は咄嗟に俯いた
柳「それが原因だ」
『...』
柳「精市とお前の違いは確かに色々とある。
が、一番の原因は、それだ」
柳さんはいつの間にか、俺の前に立ってた
そして、俺の顔を上にむかせる
『なん』
柳「そうやって、すぐ下を向くな。
精市はいつでも前を向いている。それがお前の精市に勝てない原因だ」
『別に俺は』
俺だって、俯きたい訳じゃない
けど、兄ちゃんを見てると..
柳「...どうして、磨けば脅威になるか聞いたな」
『うん』
柳さんは、俺の顔から手を離した
柳「昨日、お前に相手を頼んでラリーをしただろう。そしたら、俺の身体に異常がおきた」
異常って、兄ちゃんじゃあるまいし
五感でも奪われたの
柳「四肢の感覚がなくなった」
『...は?』
なにそれ
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わーい - お話めっちゃ好きです。頑張ってください。 (2022年4月23日 22時) (レス) id: 6bb1bb04aa (このIDを非表示/違反報告)
れれ - リクエストして良いですか?内容は『不二先輩の家にお泊まり』です!よろしくお願いします (2018年3月27日 15時) (レス) id: d4022c95cd (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 漬物うまいさん» とてつもないお褒めの言葉ありがとうございます!頑張ります! 具体的には、どういうシチュエーションがよろしいですか? (2017年12月24日 8時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - Kanoさん» おぉ...それはありがとうございます!二人のバトルに乞うご期待(*・∀・*)ノ (2017年12月24日 8時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
漬物うまい - 不二先輩と男主のちょいエロって書けますか? (2017年12月24日 6時) (レス) id: 4fe65bab45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風船ガム | 作成日時:2017年7月11日 20時