青学に来たのは神の子の弟

いい夢を ページ27

柳が見えなくなって、Aを部屋に運ぶ

不法侵入とか言われそうだけど
仕方ないだろう


「...よっと」

そっと、Aをベッドに寝転ばせる
ふとベッドの上の方を見ると、写真があった

僕ら青学のみんなと写ってる写真と

立海と写ってる写真









けど、笑顔が輝いてるのは2枚目

立海のみんなと撮ったやつ








「...A、君は本当に、青学でよかったの？」

眠るAに話しかける

「けど...Aが決めた事だもんね。僕は何も言わないよ.........それでも、苦しくなったり、辛くなったら、迷わず辞めていい......立海に行っていいからね、A」



Aの頬に一筋流れた涙をそっと拭ってやる

「おやすみ、A.........いい夢を」








最後に額にキスをして、部屋から出た




外は月が輝いていた





「...明日、どうしよ」








勝ったって伝える事が、こんなに悩む事なんて
思いもしなかったよ









《約束を守れなかった事を知れば...きっと自分を責める》









「ずいぶん、大変な事を押し付けてくれたね、柳...結構、僕もしんどいよ」









重い足取りで、家に帰った

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