青学に来たのは神の子の弟

試合＜兄 ページ23

そして迎えた関東大会決勝

俺は、大石副部長が立海に宣戦布告してから
真田さんに呼ばれた

真田「...幸村は、今日が手術だと知ってるな」

『はい』

真田「あまり、試合に持ち込むなよ。」

『...それだけ？』

真田さんは少し微笑んで、俺の頭を撫でた後
立海のベンチに戻った






『...』

俺も青学のベンチに行く

越前「なにしてたの」

『あぁ、うん...ちょっと』

越前君に笑って誤魔化して、座る









試合が進んでいくうちに、兄ちゃんの手術の時間も迫ってくる




不二「A..」

『...なんでもないです』

心配そうに見てくる不二先輩から目を逸らして
歯を食いしばる









試合なんて..入らなかった









不二先輩と切原さんの試合が終わって、立海のベンチが慌ただしくなった



柳「A！お前も来い！」






柳さんが、俺を連れにこっちに来る

菊丸先輩や桃城先輩が、柳さんの前に立った

桃「なんですか、あんた」

菊丸「Aは立海じゃないにゃ！」









『あ..』

柳「済まないが、Aは今、こちらに来るべきなんだ」

柳さんは二人を押しのけて、俺を引っ張る

『...柳さん』

柳「精市が心配なんだろう..俺達と行くぞ」

引っ張られながら、青学の方を見ると
みんな驚いたように俺を見ていた









菊丸「にゃんだよ！立海の柳ー！」

不二「やめなよ、英二」

憤る英二を止める

不二「Aは、向こうに行くべきだ」





桃城「なんでっすか！」

不二「Aのお兄さんなんだよ...立海の部長は
.........それで、今日、手術日なんだ」

越前「...立海の部長が？」

越前も、知らなかったんだね
手術って事は知ってたけど..Aのお兄さんって事は









不二「僕らの試合より、お兄さんが大切に決まってる......血をわけた兄弟なんだから」









そうだろう、A？

部長、兄→←何よりも...大切な家族

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