愉快な仲間たち３ (ページ10)

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次の日、昨日の余韻に浸りながら登校する

するといつものように、車が止まり前川さんが出てくる

そしていつものように周りの人たちが騒いでいる

皆が見ている前川さんと昨日一対一で話したのはこの僕です、なんて自惚れながら歩く

いつもと変わらずキラキラしている前川さん

昨日の事は夢だったのでは、とまで思えてくる

靴を履き替え、パタン、と靴箱を閉じる

『おはよ』

透き通った声が聞こえて振り返ると

通り過ぎる時に笑いながら挨拶をしてくれた前川さん

サラサラの髪がなびいて、オーラが光って見える..

「え、お、おはようございます...」

驚きすぎて挨拶がだいぶ遅れた、ああ無視したみたいになってしまった

前川さんはそのまま階段を上り、見えなくなる

昨日の1件だけじゃなく、次の日も挨拶してくれるなんて....

神様、僕は前世で地球を救いましたか？

ついでに神様、告白する勇気なんて更々無いけど、これからも想い続ける事は許してください