愉快な仲間たち３ (ページ44)

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森本「俺達途中から廊下歩きながら、A写真一緒に撮りませーーんって言って歩いてたからね！」

渡辺「まじで？」

松村「10秒に１回写真撮って下さいって言われるからめんどくさくなって

Aちゃん写真撮りません、田中樹なら撮ってくれまーすって言いながらさっきまで歩いてた」

中島「伝説じゃん」

渡辺「樹二次被害でおもろいな(笑)

でもそれで言うならこいつ一人一人めちゃくちゃ時間かけるからアイドルの握手会みたいになってんの」

しょっぴーが呆れながらけんてぃーを指さす

中島「やっぱりファンは大切にしないとね」

多分けんてぃーがモテるのはこういう所だと思う

松村「腹立つわぁなんか」

『さすが王子サマ〜』

中島「あ、そうだ思い出した、これ姫に」

ごそごそとカバンを探るけんてぃー

『なに？』

カバンから取り出したのは小さなティアラ

森本「何それ、なんでそんなの持ってんの(笑)」

中島「さっき1年のクラスの出し物行ったら景品で当たった、姫に似合うと思って」

『つけてつけて！』

Aの頭にティアラを載せるけんてぃー

うん、絵になる

左を見ればいつの間にこっちに来たのかちひろが動画を撮ってる

もか「A可愛い〜〜！」

渡辺「どんだけ連写すんだよ！」

中島「似合ってる、可愛いよ姫」

『ほんと？じゃ、今日ずっとこれつけてるね』

森本「拗ねんなよ北斗(笑)」

右にいる北斗の顔がちょっとだけ暗いから、北斗にしか聞こえない様に小声で言う

松村「拗ねてねぇよ」

他の男がAに触るのが嫌なら、進展させればいいのに

もか「そんなんじゃ一生Aは振り向かないからね」

もかにも釘を刺され、"うっ"って言ってる(笑)

こうやって見てると、Aは去年よりもだいぶと色んな人と関わるようになった

高校入学したての頃なんて俺ら3人にしか心開いて無かったのに

慎ちゃん慎ちゃんって言って、俺の後ろにずっといたのに

なんだろう、Aに友達が増えて良かったって思う気持ちと、あのままでも良かったのにって思う気持ちがごちゃ混ぜになってる