愉快な仲間たち３ (ページ13)

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先生「さて、クラスTシャツが届いたところで

うちのクラスは模擬店と劇は何をする？」

うちの高校の文化祭は2日間、1日目は全クラスが模擬店を出し、2日目は劇を披露する

今から約1ヶ月半、模擬店に力を入れる人、劇に力を入れる人でクラスが半分に分かれ、それぞれ準備を進める

森本「はーい、たこ焼きは？」

田中「暑くね？」

俺の提案は樹に即却下された

ちひろ「はーい！タピオカ！！」

「それいい！」

「タピオカ賛成〜」

ちひろの意見にクラスの人達が賛成する

先生「じゃ、模擬店はタピオカで決定でいいな？」

黒板に、少し雑に"タピオカ"って書く先生

先生「劇の方は？」

「はい、ラプンツェルは？」

クラスの女子が提案する

「はいはい！ラプンツェル、Aちゃんと北斗くんに主演やってほしい！！」

違う女子が立ち上がって言う

『えっ』

さっきまで興味無さそうに机に肘を着いてボーっとしていたAは、突然名前を呼ばれて驚いている

「賛成！！！」

「うちのクラス絶対優勝だよそんなの！！！」

先生「前川、松村ご指名だぞ」

松村「Aちゃんがするなら」

『私やだ、ねぇ、さーたんがやっ...』

ちひろ「A、これはAしか出来ないことだから！！」

Aがちひろに話しかけている途中なのに

それを遮って話し出すちひろ

田中「姫が本物の姫になんの見てみたい！」

確かに、それは見てみたい

でも1番大事なのはAの気持ち

森本「A、やりたくないなら言いな」

『....うん、いいよ、やる』

「「「可愛い♡♡」」」

Aが声を出しただけで騒ぎ出す教室

先生「よし、じゃあ模擬店メインの者と劇メインの者に別れるぞー」

まぁ、クラス全員から期待した目で見られてたら、断れねぇよなぁ

森本「A、良いの？」

『よく考えたらセリフ覚えるだけだから1番楽』

松村「なにそれ(笑)」

記憶力良いからセリフ覚えるのは困難じゃないし、ってAは言うけどきっと、本当は嫌だけど空気を読んだんだろうな