episode.1 ページ2
温かい春。絶好の編入日和。
なんだけど
「はぁはぁはぁ...あああああっ、もう!」
私はガラの悪い3人組に追いかけ回されて裏路地を叫びながら全力疾走していた。
なんでこんなことに!!
...──数分前
私は電柱にもたれ掛かって人を待っていた。ぼーっと空を見上げていると青い空が隠れて整ってるとは言えない顔が目の前に現れた。
「あれ??見ない顔だねー?」
あきらかにガラの悪い男が3人で私を取り囲んでにやにやと私を見下ろしている。
うわー...私こういうの苦手なんだよー
私が視線を逸らすと、真ん中のヤツがさらに近づいてきた。
「おっ、まじかわいいじゃん!」
「君ちっちゃいねー?1年?お兄さん達と遊ばない?」
「アドレス交換しようねーはいタンマツだしてー」
私は右腕を掴まれてピクッと反応した。
あんまり編入初日に騒ぎたくないんだけど...しょうがないっ
私は腕を掴んだ奴に向かって手に持っていた牛乳をぶっかけて上げた。
「うわっ.....!!」
「お断りです。帰ってくださいおにーちゃーん」
私はべーっと舌を出してここから去ろうと男達の間をすり抜けて歩いていこうとする
「てめぇ...!!!!」
男たちが先ほどまでの2奴いた表情が消え、確実にお怒りの顔になり一気にお怒りムードになった。
「げっ...!」
私はやばっといって瞬時に走り出し、裏路地に入った。そして今に至る。
「あー!もうっ!いい加減あきらめてよぉぉ!」
まだ後ろから聞こえる爆発音と男達の声に怒りならがらなんとか逃げ切ろうと、廃ビルの中に入った。
3階までのぼって、まだ走っていると男達の悲鳴がビル内に響いて爆発音が一瞬で止んだ。
「な、なにごと...?」
私は走るのをやめ、足を止めて振り返った。
窓も閉ざされた暗いビルの奥からコツコツとブーツの音だけがビル内に響く。
なにこれやばいんじゃない...?
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雪音(プロフ) - 19話が公開されてません (2018年11月10日 20時) (レス) id: 979dd6f378 (このIDを非表示/違反報告)
にお。(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございますm(_ _"m)pPASS:sarumi1107になります! (2018年11月5日 20時) (レス) id: 511a31e803 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - うさぎさんの贈り物に不器用な甘いお返しを のパスワードを教えてください! (2018年11月5日 19時) (レス) id: 979dd6f378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にお。 | 作成日時:2018年11月4日 22時