紅一点は事務所1の騎士様！？(6) (ページ7)

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-R.side- ページ7

「ほんとですか！？やったー！」
『お、ラウ嬉しそうじゃんどうした？』
「へへ、内緒」

マネージャーさんにお願いして用意してもらったのはAちゃんが出る舞台Endless SHOCKの初日チケット。本当は入所日に行こうかなって思っていたら、その日は休演日で(しかもAちゃんは別仕事で会えないらしい)。なら、とマネージャーさんにお願いしまくったのだ。

［あ、でもラウールだけじゃないよ］
「え？」
［照、阿部、向井...あと舘さん］
「え？」
『ねえなんの話してんのー？』
［SHOCKのチケット、用意できたよって話］
『え、初日ありなの！？俺も初日行きたいんだけど！？』
『俺も行きたーい！』

Aちゃんが稽古でまだ来てないことをいいことに大騒ぎするみんなに頭を抱えていれば、マネージャーさんがわかったから！と騒ぐふっかさんと佐久間くんをいなしていて。

［もう面倒だから全員で行ってくれ！］

な？と言ったマネージャーさんに喜ぶ2人を見て、目があった阿部くんと2人で呆れた。

『じゃあ行ってきます』
「うん、頑張ってね！」
『まいちゃんありがとうー！』

1人衣装から私服に着替えたAちゃんは、そのままマネージャーさんの車に乗り込んで。帝国劇場に向かうAちゃんをみんなで見送り、ゆっくりと身支度を始めた。

『Aには言ってないんだっけ？』
『うん、本人も言わないでって言ってたからね』
『ゆきちゃん全員で来るなんて思ってないんちゃう？』

俺あれやりたかったんよ、と何か考えてる康二くんをみて岩本くんがあれでしょ？と楽しそうに笑っている。何の話かわからなくて近くにいた佐久間くんに聞けば、『三婆の仕返しじゃない？』と笑っていた。その言葉になるほどね、と思っていれば隣のめめは首をかしげていて。

「たぶんね、楽屋ドッキリ」
『...ああ！』

俺もやったわ、と思い出し笑いをするめめにしょっぴーも思い出して笑っていて。みんな楽しそうだな、と思う後ろで誰かが言った言葉が耳を掠めた。

『...Aにドッキリしかけて、無事に帰ってこれるといいけど』
「...え？」

振り返るとにこりと笑った舘さんがいて。その笑顔が、なぜかちょっとだけ怖かった。