39. 2021.02.04 ページ6
『ゆきちゃーん！』
「康二くん、おはよ」
『久しぶりやな、元気やった？』
「元気だよ、この間会ったけどね」
『2月になってから会ってないやん！』
「ごめんごめん」
スタジオにつくと、一番に駆け寄ってきたのは康二くんで。俺は会いたかったのに...！とヒロインごっこを始める姿に元気だなと思わず呆れた。
『髪切った？』
「うん、っていっても整える程度だけど」
『SHOCKはウィッグなんだっけ？』
「本当はエクステつけたかったんだけど後半がねー...」
SHOCKと滝沢歌舞伎を跨いでしまうドラマの関係でエクステは諦めてウィッグを作ってもらった今回のSHOCK。ウィッグから襟足が出てしまうのがどうしても気になって、中だけ少しだけ刈り上げてもらったのはメンバーも気づかないと思ったのに。
「...照くんってそういうのすぐ気付くよね」
『そういうの？髪のこと？』
「うん、よくみてるなーって」
『そりゃ、ね？』
刈り上げも似合ってるよ、そう小声でいった照くんにはどうやら全部お見通しのようだった。
「まって、サイン書くの久々すぎて」
『サインって名前でいいんでしょ？』
「いやまあそうだけど」
今日はWeiboのイベントに呼ばれ、Snow Man全員で会場に来ていた。
たくさんの取材陣に囲まれるのは昨日ぶり、というのも
［幸屋さん、この後Endless SHOCKの初演を迎えられますが心境はどうですか？］
「頑張るのみですね、楽しみにしていただけると幸いです」
そう、私はイベントが終わり次第Endless SHOCKの初日舞台に挑むのだ。
『観に行くの楽しみにしててね』
「前もって言われると緊張するから言わないでほしい」
『逆に！？』
観に来てくれるメンバーにそんなお願いをしたことを、少しだけ後悔するのはもう少しだけ後のお話。
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作者名：nio | 作成日時：2024年3月5日 22時
