紅一点は事務所1の騎士様！？(3) (ページ43)

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20. 2019.12.05 ページ43

『お待たせしました！』
「まいちゃんおつかれさま～！」

動くよ～と声をかけるマネージャーに返事をして、私たちを乗せた車は目的地である幕張へと動き出した。

「まいちゃんの制服姿久々に観たかも」
『本当？あ、でもブレザー着るようになってからは久々かも』
「いいな、まいちゃんと制服ディズニーとかしたかった...」
『まだ行けんだろAは』

佐久間くんにつっこまれて聞こえないふりをすれば、Aちゃんとなら制服ディズニーしたいかも、と思っていない返答が来て。びっくりして変な声を出せば、やっぱりなかったことに...と言われてしまった。

『ラウ、飯は？』
『あ、そうだ！』

ママにおにぎりつくってもらったんだった！と食べ始めるまいちゃんに頬を綻ばせてるのは私だけじゃなくて。

［そろそろ着くよ、入ってすぐカメラ回ってるからそのつもりで］

あまりの騒がしさにマネージャーに釘を刺されたのは、言うまでもない。

［Aちゃんの着替えはこっちだよー］

楽屋に入り思ってた以上のカメラの台数に驚いていれば、いつも着いてくれているスタイリストのあーちゃんに声をかけられた。

「すごい数のカメラでびっくりしちゃった」
［テレビのカメラとYouTubeのカメラもあるからねー］

さてメイクしよっか！紅茶でも飲む？と声をかけてくれるあーちゃんに少しだけ肩の力が抜ける。

［MUSIC DAYすごくよかった。だから今日も大丈夫だよ！］

そう言ってくれるのはきっと私が緊張しているのに気づいているからで。
温かい紅茶を1口飲んで、少しだけ肩の力が抜けた気がした。

『あ、Aきたー！』
「お待たせしました、」

メイクが終わり楽屋に戻るもまだ着替え終わっていなくて。
まだ着替えてたの...？と思わず声に漏れてしまう。

［普段みなさんが着替えてるときはどうされてるんですか？］
「私が着替えに言ってる間に基本着替え終わってるので...
今日みたいなのは初めてですかね、？」
『Aにはまだ早いかなって』
「別に半年後にも見たくないけどね」

いいから早く着替えて！と伝えれば数十秒で着替え終わるメンバーに思わず呆れてしまう。
Snow Manさん移動お願いします！と声をかけられた私たちは、そのまま楽屋を後にした。