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「 Aごめん……嘘だった 」
荷物を下ろしてから、申し訳無さそうに小声で話し掛けてくる音ちゃん。
男女での飲み会、合コン、とも言えなくない状況。一応、彼氏が居る私は本来来るべきじゃない場所だろうな。
でも其処に、彼氏も居るなら？どう考えたって話は別で。私だけ責められるなんて事は有り得ない。
( カップル揃って別々に同じ飲み会に参加するって……どんな世界線？ )
オロオロしている音ちゃんはそもそも私に彼氏が居るなんて知らない訳で、余計に罪は無い。全然大丈夫だよ、って笑って、優しく彼女の背中を摩る。
「 むしろ誘ってくれて良かった。音ちゃん一人だと心配だし 」
「 A〜〜っ 」
有難う〜〜って抱き着かれて、よしよしって彼女の頭を撫でていると、「 音おいで〜！ 」ってナナ先輩の声。余程気に入られてるんだなぁ。
「 ごめんA、ちょっと行ってくる 」
「 一人で大丈夫？ 」
「 多分…、気づいてなかったけど慎太郎居るし 」
「 仲良い人？ 」
「 うん、高校の同級 」
慎太郎、って人は知らないけど、どうやら音ちゃんの信頼に値する人らしい。
「 Aこそ、一人置いていって大丈夫？ 」
「 うん、平気だよ 」
行かなくて済むのなら、ここに座ってたい。だってあの先輩の所に行くってことは、ほぼ大我くんの向かい側に座る事になる。
……私にはまだ、彼とも、現実とも向き合う勇気が無いから。
「 わかった、じゃあ行ってくるね 」
「 うん、気をつけて 」
何かあった時のために遠くからでもちゃんと見てはおこうと音ちゃんを送り出して、暫くの沈黙の後。
「 … 」
「 … 」
「 ……あの 」
「 … 」
「 ……私、何かついたりしてます？ 」
座った時からずっと感じていた、目の前の男の人からの視線にとうとう我慢が出来なくなって、自分から声を掛けてしまった。
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鳰(プロフ) - akikumaさん» 嬉しいコメント、有難うございます。大好きだなんて、恐縮です……。不器用な恋模様をダラダラと書いてしまっていますが、もう少しだけ引っ張ります。どうか最後まで楽しんで頂けますように😌 (4月25日 16時) (
レス) id: 1722422845 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - 大好きな作品です！読んでてとても切なくなります🥺続き楽しみにしています！ (4月23日 1時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
鳰(プロフ) - ごましおさん» 暖かいコメント、有難うございます。前にも読んで下さっていたんですね、また出会えて凄く嬉しいです。自分なりのペースにはなりますが、今回は最後まで書き切るつもりですので、お付き合い頂けましたら幸いです。 (1月30日 0時) (レス) id: 348ed03cac (このIDを非表示/違反報告)
ごましお(プロフ) - 前回書かれてたときからこの話が大好きだったので再掲してくださって本当に嬉しいです(T-T)これからも楽しみにしてます…！ (1月24日 10時) (レス) @page22 id: 4d6203abd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳰 | 作成日時：2023年12月17日 15時
