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( あぁ、そうだった )
まさかそんなことを言ってしまうとは思わなくて、ハッと口を覆ったけどもう遅い。
絶対に終わった、と思った恋。だけど、彼は驚いた表情を浮かべた後で、ゆっくりと近付いてきて。
『 ……じゃあ、付き合う？ 』
そう言って固まったままの私の顔を覗き込んで、ふ、と優しく微笑んだんだ。
あの日が、私達の始まりの日。
( ……告白したの、私からだったな )
由宇ちゃんの言う通り、私達は元々あまりベタベタするタイプではない。
関係性が変わっても学校でイチャイチャするなんて以ての外、会話を交わす事さえ殆ど無かった。そもそも、私と大我くんが付き合っている事を周りは知らなかったんじゃないだろうか。
それでも、放課後に人の少ないファミレスに集合して一緒に勉強したり、私が会いたいって我儘を言ったら塾帰りに少しだけ公園で会ってくれたり。受験時期ながら、上手く付き合っていたと思う。
むしろ、その頃の方が、私達の関係はもう少し恋人に近かったのかも。
久しぶり。空いてる時間ある ? 電話したいな
夜なら空いてる
分かった、何時が良い ?
11時半とかは ?
大丈夫だよ
それから時間を置いて、残っている一時間ちょっとの通話履歴と、おやすみ、とお互い送って終わっている、一ヶ月前のトーク。この電話ですら殆ど無言で、あまり話した記憶が無い。
会ったのは、クリスマスプレゼントを渡し合ったのが最後。受験本番を迎えてからは、大我くんとは真面に顔を合わせていなかった。
その話さなかった約三ヶ月の間に、何か壁の様なものが出来てしまったのかな。
( ……いや、もしかしたら、 )
スクロールして、遡って、今更気づく。
私から連絡しない限り、大我くんから連絡が来ることは無い事に。
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鳰(プロフ) - akikumaさん» 嬉しいコメント、有難うございます。大好きだなんて、恐縮です……。不器用な恋模様をダラダラと書いてしまっていますが、もう少しだけ引っ張ります。どうか最後まで楽しんで頂けますように😌 (4月25日 16時) (
レス) id: 1722422845 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - 大好きな作品です！読んでてとても切なくなります🥺続き楽しみにしています！ (4月23日 1時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
鳰(プロフ) - ごましおさん» 暖かいコメント、有難うございます。前にも読んで下さっていたんですね、また出会えて凄く嬉しいです。自分なりのペースにはなりますが、今回は最後まで書き切るつもりですので、お付き合い頂けましたら幸いです。 (1月30日 0時) (レス) id: 348ed03cac (このIDを非表示/違反報告)
ごましお(プロフ) - 前回書かれてたときからこの話が大好きだったので再掲してくださって本当に嬉しいです(T-T)これからも楽しみにしてます…！ (1月24日 10時) (レス) @page22 id: 4d6203abd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳰 | 作成日時：2023年12月17日 15時
