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大我くんの存在をちゃんと認識したのは、高校二年生の時だった。
同じ学年に凄く容姿の整った男の子が居るっていうのは元々知ってたけど、一学年の人数が多かったのもあって実際に彼を見たことはなくて。初めて見たのは確か、毎年行われる卒業生を呼ぶ講演会で、大手企業の社長をしている人が来た時だったと思う。
『 講演会とか、要る？ 』
『 まぁまぁ、卒業生とはいえ一応凄い人が来てくれる訳だしさ 』
『 そうだけど怠いじゃん？どうせ皆寝てるし 』
『 うん、私も寝てる、笑 』
『 寝てんのかい笑 』
由宇ちゃんと談笑しながら人の流れに沿って体育館に向かう。
いつもはクラス毎に出席番号順で並ぶから、由宇ちゃんは苗字が
その時は皆の移動が遅くて講演会の始まりの時間が迫ってたのか、うちのクラスだけもう順番適当に並んじゃえ、って前から指示が回ってきた。
『 え、やった、A近くに座ろ 』
『 うん！ 』
万年出席番号一番な私にとって、こういう集会で後ろの方から見るのは新鮮で。いつもと違う光景にキョロキョロしてたら、不意に、隣に座ってる男の子に視線が行った。
開け放たれた窓から入ってきた風で、サラサラとした指通りの良さそうな黒髪が揺れる。陶器みたいな白い肌に、筋の通った高い鼻、少し開いている唇は、淡いピンク色。
その、たった一瞬で理解した。隣に座っているこの人が、京本大我くんだと。
( ……あれ、なんか、心臓が )
どく、どく。
私の中で鳴る音がどんどん五月蝿くなる。慌てて彼が居る方向と真反対に顔を背けても、それは止まらなくて。
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鳰(プロフ) - akikumaさん» 嬉しいコメント、有難うございます。大好きだなんて、恐縮です……。不器用な恋模様をダラダラと書いてしまっていますが、もう少しだけ引っ張ります。どうか最後まで楽しんで頂けますように😌 (4月25日 16時) (
レス) id: 1722422845 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - 大好きな作品です！読んでてとても切なくなります🥺続き楽しみにしています！ (4月23日 1時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
鳰(プロフ) - ごましおさん» 暖かいコメント、有難うございます。前にも読んで下さっていたんですね、また出会えて凄く嬉しいです。自分なりのペースにはなりますが、今回は最後まで書き切るつもりですので、お付き合い頂けましたら幸いです。 (1月30日 0時) (レス) id: 348ed03cac (このIDを非表示/違反報告)
ごましお(プロフ) - 前回書かれてたときからこの話が大好きだったので再掲してくださって本当に嬉しいです(T-T)これからも楽しみにしてます…！ (1月24日 10時) (レス) @page22 id: 4d6203abd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳰 | 作成日時：2023年12月17日 15時
