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思わず何を？って聞き返したら、これ、って指差す先にあるのは購買に違いなかった。
……無い高校とか、有るんだっけ？もしかしたら有るのかもしれない、私が知らないだけで。とんでもないド田舎から越して来たんだろうか。此処も結構な田舎だけどな。
学校で物が買えるなんてワクワクする、そう呟いてあまりにもキラキラした瞳で並ぶパンを眺めるから、思わず。
「 ……何か買えば？ 」
「 そうしたいけど、財布教室なんだよね 」
「 別に、奢るけど 」
「 え 」
一瞬、見開かれた瞳に映る色は嬉しさで満ちていて、でも直ぐに目を逸らして、いや、でもそれは、なんてウダウダ言い始めた。おい、今凄い喜んだろ。全然隠せてなかったぞ。
「 そういうの良いから早く選んで 」
「 …… 」
「 良いから 」
「 ……激辛カレーパン 」
「 あー、……え、マジ？ 」
思わず顔を二度見したら、コクコクと頷く。マジか。こんな如何にも健康を害しそうな趣味の悪いパン、誰が買うんだろうって思ってた。私が初めて購買に来た時からずっと有るから、固定ファンが居るのかなとは思ってたけど。欲しがる人、此処に居たわ。
何時までも激辛カレーパンを手に取ろうとしない私を見て、松村北斗がどうしたの？って首を傾げる。……こんなキレーな顔で激辛、行けるんだ。勝手に抱いてた印象の所為だし、偏見だろうけど、ギャップが凄い。
「 や、何でも。激辛カレーパンね、分かった 」
「 うん。有難う 」
自分のいつも買うセットと合わせてお金を払ったら、彼に手渡す。パッと花が咲いた様な、そんな笑顔で受け取ってもう一度お礼を言うから、目が離せなくなってしまった。
どうしてだろう、重なって見えてしまう。確かに綺麗なんだけど、似ていない。何処か似てる部分が有るのかもしれないけど、全然違う人だ。それなのに、見る度、思い出されるのは。
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鳰(プロフ) - 紺さん» 紺さん、コメント有難うございます。お二人の優しさに甘えて、戻って来てしまいました。そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです……これからもどうぞよろしくお願いします！ (2023年2月6日 22時) (
レス) id: 1fdd7a0117 (このIDを非表示/違反報告)
鳰(プロフ) - 朔さん» 朔さん、お久しぶりです。こんなに早く気付いて頂けるとは思っていませんでした……凄く嬉しいです、有難うございます！私なりにまた少しずつ書いて行けたらなと思いますので、よろしくお願いします。 (2023年2月6日 22時) (レス) id: 1fdd7a0117 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - 鳰さんだ、、、また読めて嬉しいです🥲🥲🥲 (2023年2月6日 18時) (レス) id: 3f4dbcf23f (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 最高です、おかえりなさい🕊 (2023年2月6日 18時) (レス) id: 566406f9cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳰 | 作成日時：2023年2月5日 16時
