孤独の王は過去を知らぬ (ページ4)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:571 hit

桜には呪詛は効かないのかもしれないページ4

永遠side

暦「……痛い」

結局思い切り殴られて練習も出来なかった。
本番が近いのに顔に傷を作るとは……本当に信じられませんね。おや、猫様。

暦「そういえばあの桜の君は何をしてるのでしょうねえ……？」
猫「んなぁ……(分からないなぁ……)」
暦「そうですか。分かりませんか……」

桜の君、あの桜色の髪の彼の名を知らないなーと思い何となくでつけた呼び名だが菫の彼でも良かったかなと少し思い始めており。
……本当に昔から優柔不断ですね。私は

？？「君。」

やはり男に対して桜の君ではおかしいかも……
悩みどころでございます……。

？？「君！！」

あーでも言いやすいのは桜の……

？？「君っ！！」
暦「ひゃん！？」ﾋﾞｸｰｯ

あっ、呼ばれてた！？って、

暦「あぁ……猫様……って、おや？桜の君？」
？？「桜の？？いや、それより人が呼んでいるのだから返事くらいしたらどうだい？？」
暦「それは申し訳ございません……」

猫様に気を取られていた……肉球は恐ろしいですね。

暦「それより、先日は申し訳ございませんでした……」
？？「いや、構わないよ。僕に怪我はないからね……君の方が大丈夫なのかい？」
暦「あぁ、この傷でございますか？？なら問題はございません。」

そういうことでは無いのだよ……と肩を落としていらっしゃいますが、これくらいならメイクで大体は隠れるでしょう。

暦「そういえば、自己紹介がまだでしたね。」
宗「あぁ、そうだったね。僕は1年の斎宮宗だよ。」
暦「1年生だったのですね！私は永遠、永遠暦と申します。」
宗「では、暦と呼ばせてもらおう。」

おお！下の名前で呼んでもらえた！
嬉しいものですねぇ( *´꒳`*)

暦「んふ〜、構いませんよ。私も宗様と呼ばせていただきましょう！まさか、こんなにも可愛らしい後輩ができるとは……本当に夢のようです！」

おや？なんでそんな驚いたような顔を？

宗「……君、何年生だい？」
暦「えっ？2年生ですが？」

シーン

暦「気にしてます？」
宗「するだろう！普通！！」

意外と気にするんですね(失礼)

暦「先輩後輩っていう関係性嫌いなんですよね……気にせず仲良くしましょ！」
宗「……まぁ、今更先輩と呼ぶのもしっくり来ないからね。これからもよろしく頼むよ。」

暦「早速今度遊びに行きましょう！！私布屋に行きたいのです！」
宗「本当に早速だね？まぁ、親睦を深めるという面ではいいのかもしれないね。」

おぉ！宗様、お優しい！！これは楽しくなりそうです！