孤独の王は過去を知らぬ (ページ1)

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碧の失格者ページ1

永遠side

僕は出来損ないらしい。

人の目を気にし、いつも目立たぬよう生きていた。
だが僕には憧れがあった。
今はもう引退したがあるアイドルに憧れ……歌、ダンス、他にも色々頑張った……なのに僕は本当に着いていないようだ。

鈴原「おい！！永遠！！」
宮「本当、なーんにもできないねぇ？辞めた方がいいんじゃないの？？」

どんなに頑張っても僕は……私はグループに恵まれない。
これで3連敗だ。正直もう組まない方がいいんじゃないのだろうかと思えるほど恵まれない。

暦「申し訳ございません。直ちに準備致しますので、もう少しお待ちください……」

正直こういう方々にこういう言葉遣いはしたくない。付け上がるだけ。
だがこの言葉遣いは私が幼い頃から爺やが教えてくれた世渡り術でもあるのです。

暦「お待たせ致しました。」
宮「ねぇおっそぉい！！ぼくぅ飽きちゃったよぉユウリくんっ！！」
鈴「そうか、じゃあ今日は辞めよう。一ヶ月後の本番も朱里なら楽勝だもんなぁ〜」

このとおり、リーダーである鈴原ユウリはメンバーの宮朱里(ｱｶﾘ)にあっっっっまいのだ。
言うなれば、
ショートケーキの生クリームを砂糖を馬鹿ほど投入しゲロ甘にした上で……どこの国でしたっけ？？あの世界一甘いと言われるシロップ漬けのお菓子のシロップぶっかけてひったひたにした感じですかね。

それぐらい甘い、ほんとにあっっっっっっまい。
彼が練習をしたくないと言えば練習はなしになるし、アレをしたいコレをしたいと言えばそれが通る。

183cmのガチムチが154cmのもやし君の言うことを忠犬のように聞いている姿はなかなか笑える。
が、笑えば拳が飛んでくるので無言無表情で通す。

私に人権というものは無い。まぁ、もう慣れたものだが……

それが今の、私のメンバーだ。