24話 ページ25
『私だって頑張ってるわよ!!』
『私はアンタと違う!』
その言葉を聞いてから心做しか朱音ちゃんは焦っているように見える
だから私はゆっくりと感情を落ち着かせ話す
「一々私と競争してたら疲れちゃうよ、というかその前に私は朱音ちゃんに勝てる所なんかないよ、朱音ちゃんみたいにリーダーシップも無いし、人前に出るのだって緊張して何していいか分かんないし、でも、私はこんな自分を変えたいって思ってるの、自分のペースで変えていいって分かったから、だからさ、朱音ちゃんも無理しないでよ、切羽詰まってたら何も見えないよ?朱音ちゃんは朱音ちゃんのペースで良いんだよ」
と話終えるとプツンと緊張の糸が切れたかのようにポタリと涙を流す朱音ちゃん
涙を流しながらも話してくれた
朱音ちゃんの親は立派な忍者で幼い頃からの憧れでもあった
その親は厳しく家に帰って成績表を見せる度
『いつになったらクラスで1番を取れるんだ』と呆れられるそうだ
その言葉が気づかない所でプレッシャーになっていたのだ
泣き終わり目を赤くしながら
朱音「でも…なんかあんたの言葉聞いたら少し肩の荷が降りたわ、変な感じね…今まで毛嫌いしてたのに、強がってた自分が馬鹿らしくなってきた…あーぁ、なんかスッキリした」
「そっか笑 所で足、触っても平気?軽くでいいなら処置しちゃうけど」
朱音「処置って、アンタ出来んの?」
何故か吃驚した顔で聞かれたけど私は少しドヤっとした顔で
「保健委員だからね笑 怪我人は苦手な人でも放っておかないの」
と応え軽い捻挫だと判断したので普段持ち歩いてる包帯を用意し足に巻く
「どうかな?緩かったらもう1回巻き直すけど」
朱音「いや、丁度いい強さだわ、なんか意外ね」
「そうかな?笑 さてと、はい乗って」
朱音「…は?何?」
「良いから、乗って」
私はしゃがんだまま後ろ向きになり朱音ちゃんに後ろに乗るよう声をかける
「処置したとは言え怪我人を無理させる訳にはいかないから、背負うの、だから乗っ「却下」…だと思った」
朱音「なんで私はアンタの背中に乗らなきゃいけないのよ、しかも私の方が背丈高いのにアンタに背負えるの?無理、怖いし、落とされても嫌だから歩く」
「朱音ちゃんが暴れなければ落とさずちゃんと学園に戻れるよ?それに私の話聞いてた?怪我人を無理させる訳にはいかないの、分かる?」
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雪華(プロフ) - ゆっちさん…コメント有難うございます!頑張りたいと思います笑 (2019年9月19日 17時) (レス) id: 917edc326a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち(プロフ) - 今日は!作品毎日楽しみにしてます!更新頑張ってください!私も小説3作品書いているのでもし良ければ見に来てください! (2019年9月19日 12時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪華 | 作成日時:2019年7月17日 16時