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十一頁 ページ13

『あー、小松田さん、これ表紙以外上下逆で止めてる。』

秀作「ええ?!」

吉野「…またやったんですか。」

『また、なのか…。』


ああ思い出した、へっぽこ事務員だ
さっきから転んで書類をばらまいたり、お茶をピンポイントに吉野先生へ思いっきりかけたりと、まあ絵に書いたようなドジっぷりだ

吉野先生が小松田くんに説教する場面に既視感があったのはそれが理由か


『…何か秀でたものがあったような気がするんだけどな。』

秀作「Aさん、何か言った?」

『いや、なんでもない。とりあえずこれ全部外してやり直すから、小松田くんは自分の仕事に戻って。』

秀作「それも僕がやるよ。」

『私の仕事は終わってるから構わない。手分けした方が早いでしょ。』


あ、所々も上下逆なのか
1枚ずつ見ていかないとな


吉野「そうですね。後はもうこれだけですから終わらせてしまいましょう。」

秀作「うぅ、ありがとうございます…。」


事務仕事も単純作業のようなものだ
それに小松田くんのドジが加わって仕事が遅くなるのだろう
今まで2人だったから尚更だろう
手分けして仕事を終わらせていった


秀作「終わりました!」

『こっちも終わりました。』

吉野「…問題ないようですね。お疲れ様でした。沖合さん、これから頼みましたよ。」

『はい。』

秀作「じゃあ学園内を案内するね。失礼します。」

『うん、お願い。失礼します。』


事務室を離れて小松田くんに連れられて学園内を案内してもらう
思った通り広い
忍者のたまご忍たまとくノ一のたまごであるくのたまは離れている
くのたまの長屋は男禁制のようだ


秀作「あ、ごめん。ちょっと待ってて。」


小松田くんは立ち止まって門の方を見ると、走って上の瓦に飛び乗った


『おお?』


小松田くんが飛び乗った先には外から内部を覗く誰かが顔を出していた
もしかして曲者というやつでは


秀作「入門表にサインを!」

曲者「え、書いたら入っていいの?」


何者かは小松田くんに渡された入門表にサインをして学園内へと入って走っていった
向かった先は学園長の庵があるはずだ


秀作「お待たせー。」

『入れていいの?』

秀作「うん?サインしてもらったから大丈夫。」


こちらに入門表のサインを見せてくれる
「名前:曲者、用件:学園長暗殺」って


『まてまてまて!』


曲者の気配を察知できるのに、入れたら意味ないじゃないか!

小松田くんは首を傾げていた

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(プロフ) - とても素敵なお話ですね〜!!前作と同様、応援させて頂きます!!これからもお体に気をつけて更新頑張ってください✨✨ (2022年11月23日 19時) (レス) id: 7d2166206e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リーヴル | 作成日時:2021年4月11日 16時

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