【忍たま】遠慮させていただきます。2

76.役に立てないかも ページ34

昼まで寝てしまっていた
まだ寝不足気味だ…

あれから夕食を食べた後、全員で夜が明けかけるまで仕事した
そのおかげで会計委員は徹夜から開放された

佐吉くんと団蔵くんには後から全力で土下座した
謝る必要はないし、やめてくれと全力で止められた
潮江くん、田村くんは若干私も見て引いていたのは勘違いだと思いたい

…今日はどこだったっけ
眠たい頭で考える
団蔵くんが差し出したくじ箱から引いた中身を思い出した
そうだ用具委員会だ
2人で迎えに来てくれるのかな


喜、しん｢｢失礼しまぁす！｣｣

『喜三太くん、しんベヱくん、こんにちは。ナメクジさんも一緒なんだね。』

喜三太｢はい！Aさんはナメクジさんお好きですか？｣

『得意ではないけど、喜三太くんのナメクジさんは大丈夫かな。』

喜三太｢良かったあ！｣


パアッと笑顔になる
正直に言うと、リアルのナメクジは本当にダメだ
アニメでデフォがかかっているから、まだ何とか可愛く見える
後は喜三太くんのために意地で慣れた
この笑顔が見れたというだけで、甲斐があったというものだ


『今日はよろしくね。』


右手をしんベヱくん、左手を喜三太くんが握って、用具倉庫へと向かう
小さな手で私を引く姿はとても微笑ましく思える
いつも立花くんが見ている風景はこんな感じなのだろうか
まあ立花くんはいつも引きつった顔になっているが…


『用具委員会って修理が主だった気がするんだけど、やったことがないから役に立てないかも…。』

しんベヱ｢難しい作業は先輩がやってくれますから大丈夫ですよ！…でも最近は食満先輩と浜先輩が2人だけで作業してます。｣

喜三太｢食満先輩と富松先輩の仲がすごく悪くなっちゃったからねえ…。｣

『ああ、なるほど…。1年生は食満くんのこと怖くないの？後は下坂部平太くんもいたよね。』

しんベヱ｢はい！平太と喜三太と僕3人です！前の天女様がいた時、食満先輩はすごく怖かったです。｣

喜三太｢でも、近づかないようにずっと富松先輩が守っていてくれてたんです。そのおかげで僕たちは大丈夫でした。｣


課題は富松くんと食満くんの仲を戻すことが1番なんだな
3年生が先頭に立っていたのだ
彼の性格的を考えれば、納得の状況かもしれない


しんベヱ｢食満先輩も僕たちの頭を撫でてくれることなくなっちゃったね…。｣

喜三太｢委員会中もほとんど別行動で会えないもんね…。｣


2人は私の手を引きながら悲しそうにしょんぼりしていた

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