47.どうしよう ページ3
摂津のきり丸side
乱太郎としんベヱに手を繋いでもらいながら後ろから着いていく
事務室に行くと、天女は仕事をもう終わらせてしまって自分の部屋へと戻ったそうだ
天女の部屋の居場所を聞いてそちらに向かった
部屋の前に立った庄左ヱ門が意気込む
庄左ヱ門「天女さま!お時間よろしいでしょうか!」
『わあっ!はい!え、はい、どうぞ?』
ガタガタと中から音がすると、戸が開かれ天女が顔をだした
髪が乱れている
『ご、ごめんなさいね。どうしたんですか?』
庄左ヱ門「…寝てらっしゃったんですか?」
『…は、はい。』
庄左ヱ門「お休み中に声をかけてしまってすみませんでした。」
『ううん、大丈夫ですよ。いつの間にか寝てしまっていたみたいで、起こしてくれて助かりました。…えっと立ち話もなんですからどうぞ。』
は組は顔を揃えて頷く
「「「失礼します。」」」
部屋の中は前の天女とはまったく違っていた
きつい香の匂いも何しない
最低限の机と箪笥だけが置かれている
机の上には何冊か本が置いてあった
部屋で向かい合わせになるように座る
みんな想像していた部屋の印象とは違ったのだろう
キョロキョロと見渡している
『えっと、お茶でもついできましょうか?』
伊助「い、いえ、大丈夫です。」
沈黙が訪れる
天女はなぜ俺たちが来たのか分からず困惑しているようだった
この人は前髪で目が隠れているため表情がはっきり見えない
そういえば、俺たちの前に立って侵入者と顔を付き合わせていた時は前髪をよけていたな
庄左ヱ門「きょ、今日はあの時のお礼を言いに来ました。僕たちを庇って下さりありがとうございました。」
「「「…あ、ありがとうございました。」」」
俺はお礼を言えなかった
『あ、ああ。そんな、わざわざお礼なんて大丈夫ですよ。それに、私は何も出来ないのにでしゃばってしまって…みんなを余計に不安にさせる行為だったでしょう。ごめんなさい。善法寺くんや乱太郎くんから皆怪我は無かったと聞きました。怪我がなくて何よりです。』
きり丸「…なんで謝るんだよ。」
『え、ええっとそっか、謝り癖を治せって言われてたんだった。いやでも悪いことしてしまったし…。』
俺と乱太郎を「どうしよう」と交互に見つめている
乱太郎「…私はAさんがあの時、私たちを庇うように立つ姿を見てAさんが怪我するんじゃないかって不安になりました。でも、とても嬉しかったです。」
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スイちゃんですよ〜☆ - だいすこです!(^^ω) (2023年1月24日 14時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - 冴川冬香さん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます!楽しんで頂けて幸いです。冴川冬香さんのご病気が治るよう頑張って続きを書かせて頂かきますので、よろしくお願いします! (2021年2月24日 20時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
冴川冬香(プロフ) - 面白くて1から一気に読みました。57話見てから現在進行形で泣きじゃくっております……!続きが早く読みたくてたまらない病気にかかってしまったようで……。続き楽しみにしています!頑張ってください!! (2021年2月24日 17時) (レス) id: 33f8ec8fc5 (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - ルージアさん» そう言っていただけてとても嬉しいです…!これからも色んなキャラと関わっていくので、よろしくお願いします! (2021年2月20日 15時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
ルージア(プロフ) - やっべ、作法委員会の話を見ていたら…涙が…、応援しています!頑張って下さい!!! (2021年2月20日 15時) (レス) id: 66ff90a11a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リーヴル | 作成日時:2021年2月18日 11時