8.耐えられるわけがない ページ10
？｢おやおやおや、新しい天女様ですか？｣
なんて答える
彼の目にはなんの感情もこもっていない
『わ、たしは、天女じゃないで、す。』
？｢ふーん、そうですか。｣
そして彼は私を見下ろしながらニコリと笑った
背筋が凍る
彼はそんな表情をする人ではない
？｢まあそんなことはどうでもいいんですけどねー。｣
『えっ』
部屋の前に立っていたはずの彼はいつの間にか私の目の前に立っていた
グイッ
『うっ…』
髪を思いっきり引っ張られ外へ引きづり出される
？｢天女様、生き埋めってどんな気分ですかねえ。｣
怖い痛い怖い痛い怖い
？｢ここらに穴はないから掘らないとなー。｣
私の髪を引っ張っていた手を離し、穴を掘り始める
？｢ああ、逃げないでくださいね。あ、でもあなたの逃げる場所なんてどこにもないですかね。｣
たんたんと彼は告げる
私はその場から固まったように動けない
？｢僕は綾部喜八郎って言います。あなたを生き埋めにする男の名前をちゃーんと覚えていてくださいね。｣
油断していたつもりは無い
でもどこかでシナ先生の優しさに触れ安心していたのだろう
私は、彼からこんなにも冷たい視線向けられるなんて耐えられるわけがないのだ
シナ｢Aちゃん！綾部くん！｣
シナ先生の声がした
喜八郎｢おやまあ、シナ先生どうしましたか？｣
シナ｢待ちなさい！この子は前の天女とは違うわ！この子には手を出してはいけないとお触れがあったでしょう！｣
喜八郎｢そうでしたか。まだ情報が行き渡っていないようですね。それはそれはすみませんでした、天女様。｣
こちらにさっきの何も感情のこもっていない目を向ける
喜八郎｢天女様、穴には落ちないよう気をつけてくださいね。｣
目線をシナ先生へと戻し礼をして去っていく
その後ろ姿を呆然と見ていた
シナ｢Aちゃん！大丈夫？！｣
『は、はい。大丈夫で、す。』
シナ｢ごめんなさい！気をつけるべきだった。この状況で1人にするなんて浅はかだったわ。｣
『へいきですからっ、ねっ、シナ先生？』
無理矢理、笑う
泣いてはダメだ
シナ｢…そうね、換気も済んだみたいだし戸を閉じましょう。｣
『はい。』
シナ先生は私に新しい布団
そして小袖と事務員が着る袴をくれた
着方を教わりながら着替える
掃除を終わらせ、シナ先生と前の天女について、私がこの学園の生徒を知っていることなどを話しているうちに辺りは暗くなっていた
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Sora(プロフ) - 主さんのこの作品最後まで読まさせていただきました🙏🏻涙止まらなくてどうしようかと😅😂この作品を読んで私的に主さんの作品、Uverworldさんの『えくぼ』という曲がめちゃ合うと思いました👍🏻だいすきです (3月25日 23時) (
レス) @page42 id: 7a82de3b69 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - だいすしです！(^^ω) (2023年1月24日 13時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)ｯｯｯｽｩｩｩｩｩｩｩだだﾀﾞい好きｨｨﾃﾞｽｩｩ (2023年1月24日 13時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リーヴル | 作成日時：2021年2月14日 14時
