4.天女じゃない ページ6
?「6年生、実習を終えただいま戻りました。帰りの道中、天女らしき少女と遭遇し連れ帰りました。」
?「なに?天女じゃと?…入りなさい。」
?「失礼します。」
次はそっと畳?の上に降ろされた
周囲には複数人がいる気配がする
?「………」
『………』
?「なぜ目を開けんのじゃ。」
見たらまた泣き出しそうだからです
そう答える訳にもいかず黙る
?「…お主は天女様か?」
『…て、天女じゃない、です。』
?「では言い方を変えよう。お主はヘイセイから来たのか?」
『わ、たしは令和から来ました。年号が変わり平成は終わりました。』
?「ふむ、レイワとな…。前の天女はヘイセイから来て、奇妙な格好をしていた。妖術を使い、人を惑わせた。もう一度聞こう。お主は天女か?」
『ち、違います…。奇妙な格好はしていますが、これが今の時代の格好です。でも、私は妖術なんて使えません!』
目を開けていないのに、誰もが視線を向けているのが分かる
痛い…怖い
?「…わしの名は大川平次渦正じゃ。この学園の学園長をしておる。」
はい、存じ上げてます
学「わしを、この学園を知っているな。」
疑問でなない確信を持っている発言だ
『は、い。あなた達は、私の生きた時代では有名人ですから』
学「なぜ目を開けない?」
『………』
なんて答えよう
?「埒が明きません。危険は早々に排除すべきです!お前たちもなぜ連れてきた?まさか妖術にかかったわけではないだろうな?!」
?「土井先生、私たちは妖術になどかかってなどいません。」
?「かかっていたらそもそもこんな話すら不可能です。」
土井「だが連れてきた理由は…」
あ、あ、どうしよう
私のせいで言い争いを初めてしまった
私、私のせいだ
『あ、あの!』
静かになり再び視線を感じた
『…あ、えっと、私が目を開け、ないのは、きっと、見てしまったら、もう、私の、思い描いていた、理想が、崩れ落ちて…しまうから。』
声が震えまた涙が溢れる
耐えろ耐えろ
『だ、から、姿を見ないまま、私の理想のまま、どうか殺してくれませんか?あなた達の手を私のような人間の血で汚してしまうのは忍びないのですが…私は、臆病者だから、自分で自分の命を断つことができないから…。……お願い、します。』
その場で土下座をする
下を向いてしまえば涙が床にこぼれ落ちる
畳を汚してしまったなんて考えながら私の命を終わらせてくれるのを待った
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Sora(プロフ) - 主さんのこの作品最後まで読まさせていただきました🙏🏻涙止まらなくてどうしようかと😅😂この作品を読んで私的に主さんの作品、Uverworldさんの『えくぼ』という曲がめちゃ合うと思いました👍🏻だいすきです (3月25日 23時) (レス) @page42 id: 7a82de3b69 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - だいすしです!(^^ω) (2023年1月24日 13時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)ッッッスゥゥゥゥゥゥゥだだダい好きィィデスゥゥ (2023年1月24日 13時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リーヴル | 作成日時:2021年2月14日 14時