42.手を出さないで ページ47
随分と話し込んでしまった
山田先生と土井先生は優しい言葉を私にかけてくれた
いつの間にか彼らから疑いの目は無くなっていた
事務室へ戻るため歩いていると、大きな声がした
この雨の中なのに誰か外に出ているんだろうか
声がする方へ行き、雨が降っているため視界の悪い外へと目を凝らした
誰かが走ってくる
八左ヱ門｢あれ、Aさん…えっと、こんにちは。｣
『あ、こんにちは…。』
竹谷くんはびしょびしょに濡れている
『どうして外に…何か拭くもの持ってきましょうか？』
八左ヱ門｢あ、いや大丈夫です。実は小屋の1つが壊れてしまって、生物が何匹か逃げてしまったんです。それを探してるんです。｣
『え、大丈夫なんですか？』
八左ヱ門｢はい。ありがたいことに生物委員以外の人も手伝ってくれてるので…。｣
『そうなんですね。なら探し終わった後に風邪ひくといけませんから、拭くもの用意させてください。お風呂の用意も必要ですよね。』
お節介だとは思いながらお願いする
八左ヱ門｢…すみません。助かります。頼んでも大丈夫ですか？｣
『もちろんです。風呂場の近くのところに用意しておきますね。』
竹谷くんが任せてくれたことに安心する
彼と別れて事務室に戻り、吉野先生に事情を説明して後の仕事を免除してもらう
拭くものを大量に用意する
誰もいないのを確認して風呂場を覗く
水が張ってあるのを確認して、外に出て風呂を焚き始める
屋根があるためここ一帯は濡れないようになっている
竹を使い息を吹きかける
まさかいつかの林間合宿が役に立つとは…
『ふう…。』
汗を拭い立ち上がる
何か騒がしいな
探し回っているのだろうか
様子が気になって声がする方へ走る
？｢竹谷先輩と誰でもいいから先生呼んできて！｣
？｢危ないから下がるんだ！｣
嫌な予感がして足を早める
しっかり姿を見れる距離にまで近付く
そこには忍たまでも先生でもない忍装束に身を包む、見たこともない3人
そしてその2人の視線の先には1年生とそれを守るようにして威嚇するハクがいた
ヒュッと喉がなる
これはいけない
1年生は後ろで固まって怯えている
ここには敵を倒すことのできる先輩や先生がいない
雨のせいで音がかき消されているのだろう
秀作くんは吉野先生に説教されてるから気づいてない
ここから先生達がいるところまで行くのは時間がかかる
気づけば私は1年生たちよりも前に立っていた
『この子達に手を出さないで。』
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Sora(プロフ) - 主さんのこの作品最後まで読まさせていただきました🙏🏻涙止まらなくてどうしようかと😅😂この作品を読んで私的に主さんの作品、Uverworldさんの『えくぼ』という曲がめちゃ合うと思いました👍🏻だいすきです (3月25日 23時) (
レス) @page42 id: 7a82de3b69 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - だいすしです！(^^ω) (2023年1月24日 13時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)ｯｯｯｽｩｩｩｩｩｩｩだだﾀﾞい好きｨｨﾃﾞｽｩｩ (2023年1月24日 13時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リーヴル | 作成日時：2021年2月14日 14時
