25.なんだか暖かい ページ28
横になったことで、急激な眠気が襲ってきた私はそのまま眠ってしまった
再び目を覚ました時はすっかり夜だった
『…おばちゃんのお手伝い…。』
留三郎「目覚めの一言がそれか。」
『食満くん、居たんですね。』
留三郎「ああ、伊作達が今出てるから代わりにお前を見張ってる。」
『何もしませんよ…。』
留三郎「俺が見てなきゃお前今からおばちゃんの手伝いしに行こうとしたろ。」
なんで分かった
そんな思いを込めて食満くんを見上げる
留三郎「図星か。」
足音が聞こえ誰かが入ってくる
数馬「目が覚めたんですね!」
『数馬くん…。』
数馬「起き上がれますか?」
『うん…。』
身体は痛いが、最初よりもだいぶ痛みは引いたようだ
ゆっくりと身体を起こした
数馬「食満先輩、見ていてくれてありがとうございました。もう、他の人も戻ってくるので、食満先輩は夕食食べに行ってください。」
留三郎「おお、そうか。じゃあ後は頼んだぞ。じゃあな、A。」
食満くんが出ていってすぐに入れ替わりで、保健委員の皆が戻って来た
数馬「Aさん、包帯を取り替えますから、後ろ失礼しますね。」
『あ、うん。』
そこでふと気づく
私は寝巻きに着替えている
それに包帯が巻かれている
つまり誰かが治療のために服を脱がせたという事だ
うわこの貧相な身体晒したってことか
見たくもないだろうに申し訳ないな
『ねえ、そういえば、私が意識失ってる間ってどうしたの?』
数馬「え、あ、ああ!だ、大丈夫ですよ!見てませんから!」
伊作「着替えはシナ先生だよ。治療の時は前をシナ先生にタオルで抑えてもらった。背中は治療のためだったし、申し訳ないけど見たよ。」
『ああ、なるほど。治療のためとはいえ、嫌なものお見せしてすみません…。』
左近「…その謝り癖やめて貰えますか?」
『え、あ、ごめんね。』
左近「………。はあ…。」
あれ、なんでだ。めっちゃ呆れられた
伏木蔵「Aさん、食堂のおばちゃんから夕食貰ってきました。食べられますか?」
乱太郎「Aさん、僕達もこっちに持ってきたので一緒に食べましょう!」
ニコリと2人は笑った
いつの間にか2人は私を天女様と呼ばなくなっていた
なんだか暖かい気持ちになる
包帯は新しいものに取り替えられ、私の周りを囲むように皆が夕食を食べ始める
『みんな、ありがとう…。』
皆は少し驚いて照れたように笑った
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Sora(プロフ) - 主さんのこの作品最後まで読まさせていただきました🙏🏻涙止まらなくてどうしようかと😅😂この作品を読んで私的に主さんの作品、Uverworldさんの『えくぼ』という曲がめちゃ合うと思いました👍🏻だいすきです (3月25日 23時) (レス) @page42 id: 7a82de3b69 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - だいすしです!(^^ω) (2023年1月24日 13時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)ッッッスゥゥゥゥゥゥゥだだダい好きィィデスゥゥ (2023年1月24日 13時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リーヴル | 作成日時:2021年2月14日 14時