22.すごいスリル ページ25
伏木蔵side
ドンッと穴の中で大きな音がした
慌てて穴を覗くと、天女様はピクリとも動かない
伏木蔵「ど、どうしよう…。」
?「おーい!伏木蔵!」
遠くから僕を呼ぶ声が聞こえ、振り返る
伏木蔵「ら、乱太郎!」
乱太郎「こんな所で座り込んでどうしたの?あれ、穴が空いてる。もしかして誰か落ちちゃったの?!」
伏木蔵「そ、そう!天女様が落ちちゃった!」
乱太郎「えっ天女様?!ならほっとこうよ!近くにいたら何言われるか分かんないよ!」
天女と聞いた瞬間に乱太郎は心配そうな顔が引きつり、怖がった
保健委員は敵だろうが怪我をしている人がいれば助ける、そんな委員会
でも、それでも、天女様を助けることは心が拒否してしまう
乱太郎はそうなのだろう
僕だってそうだ
でも…
伏木蔵「僕を助けて落ちちゃったんだ!」
乱太郎「え…。天女様が?」
伏木蔵「うん…。どうしよう…中で天女様動かないんだ…。」
乱太郎「せ、先輩を呼んでこなくちゃ。伏木蔵はここにいて!」
頷くと乱太郎は走っていく
僕は穴の中の天女様を見ながら呟く
伏木蔵「死んじゃったらどうしよう…。」
自分を傷つけたことを怒るのはあのわがままな天女だけだろう
この人は前の天女と違い怒らない気がする
だって僕が止めるのも聞かず逃げたのに助けてくれたから
死人に口なしという
これで天女が死ねば、学園はまた平穏な日々に戻ってくれる
先輩はもしかしたらよくやったと褒めてくれるかもしれない
僕を責める人は誰もいないだろう
色んな思いがごちゃごちゃと混ざってゆく
伏木蔵「やだなぁ…すごいスリルー…。」
口癖の言葉は、僕の心を不安でいっぱいにした
呼ぶ声が聞こえそちらを見ると、乱太郎が伊作先輩と食満先輩を連れて走ってくるのが見えた
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Sora(プロフ) - 主さんのこの作品最後まで読まさせていただきました🙏🏻涙止まらなくてどうしようかと😅😂この作品を読んで私的に主さんの作品、Uverworldさんの『えくぼ』という曲がめちゃ合うと思いました👍🏻だいすきです (3月25日 23時) (レス) @page42 id: 7a82de3b69 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - だいすしです!(^^ω) (2023年1月24日 13時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)ッッッスゥゥゥゥゥゥゥだだダい好きィィデスゥゥ (2023年1月24日 13時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リーヴル | 作成日時:2021年2月14日 14時