19.逃げるが勝ち ページ21
目の前の2人は目を見開いて驚いていた
そりゃそうだろう
自分の飼っている子達が天女といるんだから
あ、自分で言ってて涙出てきそうになってきた
？｢そんな…まさか、ジ、ジュンコおおおおお！｣
膝から崩れ落ちた
これは…浮気現場…！
『あああ！ごめんなさい、ごめんなさい！あなたの大事なジュンコちゃんですもんね！ほ、ほらジュンコ、彼の元へ帰ってあげて、ね？』
ジュンコは私を見つめた後、スルスルと降りて伊賀崎孫兵くんの元へ行く
？｢ジュンコおおおお！僕の元に戻ってきてくれたんだね！｣
ふぅ、修羅場にならなくて良かった良かった
『えっと、ハク？も飼い主さんの元へ帰ってあげて？』
ワフンと鳴いて竹谷八左ヱ門の元へ走っていった
よし、逃げるが勝ち、逃げよう
『それでは！掃除の続きがありますんで！私は失礼させて頂きますね！』
？｢え、ちょっとま…｣
聞こえないふりをして逃げ出した
―――――――――――――
竹谷八左ヱ門side
静止も聞かず走り去ってしまった天女様
しかし驚いたな…ハクが生物委員会以外の人間に懐くなんて
しかも天女様に
孫兵｢行ってしまいましたね。｣
八左ヱ門｢あ、ああ、そうだな。｣
孫兵はこちらをじっと見ている
こうやって静かに2人で話すのも久しぶりな気がする
天女が来たせいで上級生と下級生との間には大きな歪みが生じてしまった
天女を天へと還した後も、その歪みは残ったままになった
普通に接することはできるが、以前のように仲良く過ごすことができなくなってしまった
天女のせいで…全てが壊れてしまった
だが後輩たちに恐怖を植え付けたのは俺たちだ
それを精算する術を持ち合わせていない
どうする、何か言わないと…
八左ヱ門｢ま、孫兵！｣
孫兵｢竹谷先輩、あの天女様は信用していいのでしょうか？｣
八左ヱ門｢えっと…。｣
孫兵｢ジュンコが噛みつきませんでした。ハクもあの天女を襲いませんでした。…それに先輩が惑わされていません。｣
八左ヱ門｢…そうだな。信用できるかどうかはともかく、あの人が怪しい術を持ってないことは信じていいと思ってる。それに、動物達は、とくにハクは警戒心が強い。そのハクが彼女に懐いた。｣
孫兵｢先輩、僕は以前のように過ごしたいです。あの人が僕たちに害を及ぼさない存在なのだとしたら、ジュンコとハクがあの人と共に居て、僕達2人を会わせようとしたとなんて都合のいい話があるなら…僕は｣
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Sora(プロフ) - 主さんのこの作品最後まで読まさせていただきました🙏🏻涙止まらなくてどうしようかと😅😂この作品を読んで私的に主さんの作品、Uverworldさんの『えくぼ』という曲がめちゃ合うと思いました👍🏻だいすきです (3月25日 23時) (
レス) @page42 id: 7a82de3b69 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - だいすしです！(^^ω) (2023年1月24日 13時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)ｯｯｯｽｩｩｩｩｩｩｩだだﾀﾞい好きｨｨﾃﾞｽｩｩ (2023年1月24日 13時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リーヴル | 作成日時：2021年2月14日 14時
