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1.どうか殺して ページ3

『待て待て待て、どこだここは…。』


昨日はあのまま眠りについたはず
それがどうした
目が覚めたら周りは木 木 木
地面は柔らかいマットではなく芝生の上


『大自然じゃないか。』


上を見上げれば綺麗な青空が広がり鳥が飛んでいる
とんでもない状況のはずなのに私はなぜか冷静だった


『…とりあえず歩こう。もしかしたら人がいるかもしれない。』


立ち上がり服に着いた土をはらい歩き出そうとした


?「止まれ。」


そんな声が聞こえたかと思うと首筋に何かを押し当てられた


『え…』

?「お前、天女だな。」


………天女…?え、天女ってあれだよね
あの羽衣をかけてて容姿端麗な女神なあれだ

いや、違う、多分そうじゃない
だって、この声には聞き覚えがある
サラストだ
まさか、まさか、トリップした…?
しかも天女だって?!うそうそうそうそ!


?「おい、何を黙っている。」


あ、ギンギンしてる男の声がした
サラストがさらに首に当てているものを押し付けた
鋭い痛みが走った
無理だ、終わった

どうしようどうしよう


?「おい、おま『こ、このまま殺してください!』

?6「「は???」」


あーーーー全員いるね!これ!
ですよね!ちくしょう!!


?「…え、えっと天女さま?」


不運大魔王が顔を覗き込もうとしてきて、私はとっさに目をぎゅっと閉じた


『ほんとに無理です。無理です。』


頼むからその綺麗な顔をこっちに向けないでくれ
視界に入ったらどうしてくれる

きっとこれから私は前の天女がやらかした不祥事のせいで嫌悪や憎悪の感情を向けられる
絶対にそうだ、そうじゃないはずが無い、そんなの絶対嫌だ

そう思うと涙が溢れてきた


『…ひっ…うっ…うっうわあああああ!!!
どうか殺してえええ!!!』


首にあてられる刃物も気にならず、膝から崩れ落ちた


『いやあ…うっ…うっ』


涙が止まらない


?「えっ、泣いちゃったよ?!」

?「お、おい、どうする?!」

?「俺に聞くな!!!」

?「…モソ」

?「とりあえず殺すか?」

?「いや、殺すのはやめだ。学園に連れていこう。」


…がくえんにつれていく…?


『いやです!ここで!ここで!このまま息の根止めてくださいいい!』

?「ね、ねぇ、落ち着いて」

?「これじゃ埒が明かん。連れていこう」

『い、嫌だあああ!』


私の必死の抵抗は虚しく抱えられ走り出す
私は目を瞑ったまま泣き続けた

2.奇妙な格好→←プロローグ



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Sora(プロフ) - 主さんのこの作品最後まで読まさせていただきました🙏🏻涙止まらなくてどうしようかと😅😂この作品を読んで私的に主さんの作品、Uverworldさんの『えくぼ』という曲がめちゃ合うと思いました👍🏻だいすきです (3月25日 23時) (レス) @page42 id: 7a82de3b69 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - だいすしです!(^^ω) (2023年1月24日 13時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)ッッッスゥゥゥゥゥゥゥだだダい好きィィデスゥゥ (2023年1月24日 13時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リーヴル | 作成日時:2021年2月14日 14時

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