10.やっぱり殺して ページ12
『…………』
｢｢…………｣｣
とりあえず目を伏せたまま台に登り、目を閉じて前を向いた
ど、どうする？！
怖い、何が怖いって全部だよ
名乗ってすぐ降りよう
大丈夫、事務の仕事して出歩かなければそう何度も会うことはこれ以降ないだろう、よし
『…わ、わたしは！』
シュッ
何かが私の頬を掠めた
冷や汗が止まらない
シナ｢Aちゃん！｣
『し、シナ先生！だ、大丈夫です！』
嘘です
何が大丈夫なもんか
もう一度目を伏せ少し後ろを見ると手裏剣が地面に刺さっていた
わ、手裏剣だ、初めて見た
そんな悠長なことを考えてみる
振り向いて地面に刺さる手裏剣を引っこ抜き、勇気をふりしぼり目を開け前を向いた
彼らは様々な感情を私に向けていた
怯え、殺意、嫌悪、恐怖、憎悪
震えそうになる
自分の存在がこの子達をそうさせていると思うと罪悪感で死にたくなる
痛い…
私はいつの間にか手に持った手裏剣を握り込んでいた
ぽたぽたと血が地面に流れ落ちた
周りが少しだけザワつく
シナ先生がこちらに来ようとする
来なくて大丈夫だと首をふる
『わ、たしは、篠原Aです。あなた達の憎む天女らしいです。…で、でも、私は妖術なんて使えませんし、あなた達に関わりたいなんて微塵も思っていません。だから…』
だから、そんな目を私に向けないで
私は本当に誰からも必要とされないんだという現実から逃げられなくなる
続きの言葉は出なかった
こんなのは私の私情だ
下らない私の言葉で彼らを困らせる必要は無い
だって私はこの世界の人間じゃないのだから
『…っ、ふっ、うっっ』
ダメだ泣くな
より深く手裏剣を握りこみ、刃を見つめる
そして首に押し当て
伊作｢Aちゃん！｣
られなかった
手首を掴まれ手裏剣が手から落ちた
伊作｢何してるの！今自分が何をしようとしたか分かってる？！｣
『え…あ、ああ、ご、ごめんなさい！ごめんなさい！』
私はなんて馬鹿なんだ
とんでもない事をしようとした
伊作｢自分のっ『ごめんなさい！こんな幼い綺麗なままの子達がいる前で！ごめんなさい！私の汚い血を見せてしまうなんて！ごめんなさい！誰かの手裏剣を私なんぞの自害の道具にしてしまうなんて！ちゃんと自分で死にますから！』｢違う！落ち着いて！｣
『あ、でも、私はこの世界に自分のモノなんて何もないから、やっばり殺して｢A！｣
冷水をぶっかけられたような気がした
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Sora(プロフ) - 主さんのこの作品最後まで読まさせていただきました🙏🏻涙止まらなくてどうしようかと😅😂この作品を読んで私的に主さんの作品、Uverworldさんの『えくぼ』という曲がめちゃ合うと思いました👍🏻だいすきです (3月25日 23時) (
レス) @page42 id: 7a82de3b69 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - だいすしです！(^^ω) (2023年1月24日 13時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)ｯｯｯｽｩｩｩｩｩｩｩだだﾀﾞい好きｨｨﾃﾞｽｩｩ (2023年1月24日 13時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リーヴル | 作成日時：2021年2月14日 14時
