忍術学園の事務員はラナンキュラス (ページ33)

今日:33 hit、昨日:2 hit、合計:15,851 hit

12 ページ33

『暗くなってきたな』

先程まで夕日でオレンジ色に輝いていた空も星が目立つくらいの暗さになっていた

『完全に暗くなれば見えるようになるんだが…』

完全に暗くなるまであと数10分と言ったところだろうか

ズルッ

空にばかり注目していたため足元を見ていなかった

足を滑らして崖から滑り落ちる

『ぎゃぁぁ！！！！！』

ズザザザザザーーッ

ズデンッ！

『ｲﾃﾃｯ、、いってぇ、！、』

落ちた崖を見上げた

ﾀﾋぬほどの高さではないがまぁまぁな高さだ

服を見てみると崖から落ちてるときに引っかけてしまったのか所々切れていた

『切り傷が数ヶ所、足は多分骨にヒビが入ってるな、、

ま、歩けない程ではないから枝か板を固定しよう』

独り言を呟きながら近くに落ちていた頑丈そうな枝をハンカチで巻き付けて固定する

『医学の勉強やっといて正解だった』

昔仕事で怪我をすることが度々あり、そのまま家に帰ったらきり丸にいつも泣きつかれた

だから、きり丸に心配かけないように医学を学んで治療法や薬の調合など勉強した

『後はこの切り傷だけど、とりあえず綺麗に洗おっと』

ゆっくり立ちあがり、川を探しに歩き出す

『今日も星が綺麗』

空を見上げる

『辛いときはいつも星を見ていたな』

あいつに殴られたり、蹴られたり、暴言吐かれたりして辛い時は城を抜け出して
ずっと星を見ていた

星を見ていると嫌なことも忘れることができる

そう考えながら川を探していると少し大きめの川を見つけた

『今日はここで寝るか』

と呟きながら腰を下ろす

『さっきからずっと私をつけてる二人
もうはちまきは取ってるよ
出てこい』

後ろを振り向かず、鎖鎌に引っ掛かったはちまきを見せた

？｢え！いつのまに、、｣
？｢やっぱりか｣

声の主を確認するため後ろをみる

わぁ、めっちゃそっくりな双子
ここまで似てるの逆に凄くね

『めっちゃそっくりだな
兄弟か？』
？｢私たちは兄弟じゃない｣
『嘘つくな』

私は目を細め双子の片割れを睨む

三郎｢私は不破雷蔵に変装してる鉢屋三郎だ｣

少しツンツンした方が言った

？｢ちょ、三郎！タメ語はだめだよ！｣

とフワフワした感じの方が注意する

『別に私は構わんぞ、
君も敬語はずしたかったら外してもいいし、
呼び捨てでもいい』
三郎｢んー、
でも年上だしな～、
でも月影さんがいいっていってるし、
でもな～、んーーー｣