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『えーっと、
一人目が左門、
二人目が三之助、
三人目が作兵衛君、
四人目が藤内君、
五人目が孫兵君、
六人目が数馬君
ほら、六人いるだろ?』
作兵衛「あ」
藤内「数馬のこと」
孫兵、左門、三之助「忘れてた」
数馬「いくら影が薄いからって忘れないでよー!!!」
数馬が泣きながら怒る
『三反田数馬君』
数馬「は、はい!な、な、なんでしょう?」
私は手招きして、近くに来させる
三年生「?」
数馬が近くに来たのを感じて、ズイッと顔を近づけた
数馬「!?/////」
『ふむふむ、なるほど』
頭をそっと撫でる
三年生は頭の上にはてなマークを浮かせていた
『最初気配を読み取った時、五人しか感じられなかったんだ。
君は気配を消すのが上手いな、
忍者向きの素晴らしい能力だ!』
と褒める
数馬は最初はわからないといった表情だったが
段々顔に喜色が現れ、嬉しさで頬が緩んでいた
『ところで孫兵君よ』
今度は孫兵の前に立つ
孫兵「は、はい!」
『君に謝らなくてはならないことがあってな』
孫兵「え?」
私は懐からジュンコを出し、傷が痛まないようにそっと優しく孫兵に返す
孫兵「ジュ、ジュンコ!?どうしたんだこの怪我!!」
『さっき私が落とし穴に落ちたんだが、その時一緒にジュンコちゃんも落ちてしまったんだ
私のせいでジュンコちゃんが怪我をしてしまった、
すまない
ジュンコちゃんもすまない』
と二人に深く頭を下げあ
孫兵「あ、頭を上げてください!
貴方はジュンコを丁寧に手当てしてくれました
逆にありがとうございます!」
孫兵君、君はなんていいやつなんだ!!
藤内「それは落とし穴を作った人が悪いですよ」
作兵衛「Aさんは一ミリも悪くないですね」
左門「落とし穴と言えば」
三之助「四年い組の」
孫兵「綾部、、、、」
『喜八郎だぁぁぁぁぁ!!!!!!!』
顔をはんにゃにして叫んだ
三年生「ひぃー!!?」
『喜八郎に間違いない!
あんにゃろ、私を馬鹿にして!!次会ったらめっちゃ痛い凸ピンの刑じゃぁぁぁ!!』
藤内「あ、綾部先輩とお、お知り合いなんですか?」
腫れ物を触るかのようにビクビクと聞く
『まぁな』
はんにゃの顔からいつもの優しい顔つきに戻った
藤内はそれを聞くと少し不満そうな顔をした
え、もしかして、先輩をとられたと思って、私に嫉妬しているのか?
え、かわゆす
喜八郎!お前めっちゃ可愛い後輩をもったな!!
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作者名:睡眠煎餅 | 作成日時:2020年11月27日 22時